作品情報
角川春樹事務所より刊行。
書籍情報
- 出版社
- 角川春樹事務所
- 発売日
- 2001-02-01
- ページ数
- 324ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784894569218
- ISBN-10
- 4894569213
- 価格
- 2090 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
血飛沫が飛んだ。ヌメリの手首が、断ち斬られ、虚空に撥ねたのだ。腕の先から夥しい血を噴き出しながら、ヌメリが早瀬の中に倒れた。勘兵衛は流れに飲まれて行くヌメリを視野から捨て、泥目を探した。鉄幹の刃を受け損ねた傷で、泥目は血達磨になっていた。「加勢致すぞ」勘兵衛が水を蹴立てて走った。勘兵衛に気付いた鉄幹は、ヌメリが敗れたことを即座に悟った。(これまでか……)かつて身に受けた覚えのない敗北感だった。《かまきり》が名もない七ツ家ごときに敗れるのか。(本文より) 武田の暗殺部隊《かまきり》と山の者の集団《七ツ家》との死闘が、今、始まる!
レビュー
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ここから始まった山の民
最初に読んだとき驚き、それ以来、山の民シリーズを楽しみに待ち、そして次々と読み進めてきた。長谷川卓さんの力量に驚くばかり。鷲津軍兵衛シリーズも大好き。
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まずまず
少し高いかな
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疾走する人物たちの爽快!疾走する物語の痛快!!
面白い! 面白さにもいろんなタイプがあるが、この小説のそれは、いかにも気持ちのよい面白さだ。 主役である「山の民」「七ツ家」の連中の伸びやかな人間像はどうだ。 とんでもない速さで山を駆け抜ける彼らの走りは、その端的な表現である。 そしてそうした伸びやかさは、そのまま物語自体の伸びやかさ、快テンポにもつながっている。 これを痛快と呼ぶのだろう。 角川春樹小説賞を受賞し、浅田次郎が絶賛した傑作である。 戦国時代、忍びをも越えようかという技量を持ちながら、誰にも仕えずに自由に暮らす山の民がいた。 その名は「七ツ家」。 彼らは負け戦の場から武将ゆかりの子女を逃す「落とし」を生業とする。 当然、敵方、とくにその忍びとの軋轢がある。 ここでは任務で敵対することになった武田の忍び「かまきり」との死闘、 そしてそれに交錯して、裏切によって落ちた城の若殿で、 やがて「七ツ家」の中心人物となってゆく人物の姿が描かれる。 実は、うっかりこの続編に当たる『死地』を先に読んでしまった。 だがこの点はなんら問題はない。 独立した物語として読めるし、先に知ってしまった人物の過去がだんだんわかるというのも味わい深いものだ。 しかしなるほど正・続の正編である。 あちらはあちらで十二分に楽しめる傑作だと思うが、 先に書かれたこの『活路』はさすがによりインパクトが強い。 引き締まった展開で迫力があるのだ。 とはいえ向こうは向こうで、落ち着いた緩さが妙にリアルで、そこに味があるのだが。 とにかくここにはスピード感がある。 それでいて、山あり谷ありで、そのリズムが実に小気味よい。 繰り返すようだが、こうした爽快さは、人物像の魅力にも通じているもので、 そのベースは作家が「山の民」という設定に託した自由な生き様にあるといえるだろう。 この「山の民」にはまってしまった。 これをモチーフにした作者の小説はほかにもあるようで、そちらも楽しみになってきた。
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騙されました
100円で売ってました
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最高!
嶽神から遡り読みましたが、最高に面白いです。ますます作者買いしてしまいます。オススメです。
関連する文学賞
- 角川春樹小説賞 第2回(2000年) ・受賞