日本の文学賞

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濱口 竜介

はまぐち りゅうすけ

Ryusuke Hamaguchi

プロフィール

性別
男性
生誕
1978-12-16 (日本・神奈川県川崎市)
国籍
日本
言語
日本語, 英語
居住地歴
イラン(幼少期、3–5歳) → 神奈川県川崎市(出生) → 東京(学業・在住) → ボストン(ハーバード大学 ライシャワー日本文化研究所 客員研究員) → 神戸(招聘作家滞在・ワークショップ)

経歴

職業
映画監督, 脚本家
活動期間
2001年〜
影響を受けた人物
ジョン・カサヴェテス, 黒沢清, ジャン・ルノワール, エリック・ロメール, ロベール・ブレッソン, 侯孝賢
影響を与えた人物
三宅唱(同世代の若手監督の一人), 清原惟(東京藝大出身の若手)
ノミネート
アカデミー賞(作品賞), アカデミー賞(監督賞), アカデミー賞(脚色賞), アカデミー賞(国際長編映画賞)

学歴

東京大学
文学部 / 美学芸術学研究室
国: 日本
東京藝術大学大学院
映像研究科(修士課程) / 映画専攻
学位: 修士
卒業年: 2008
国: 日本
修了制作『PASSION』がサン・セバスティアン等で注目を集めた

受賞歴

アカデミー賞(国際長編映画賞)
2022
対象作品: ドライブ・マイ・カー
部門: 国際長編映画賞
主催: アカデミー賞(米国映画芸術科学アカデミー)
結果: winner
カンヌ国際映画祭 脚本賞
2021
対象作品: ドライブ・マイ・カー
部門: 脚本賞
主催: カンヌ国際映画祭
結果: winner
カンヌ国際映画祭 FIPRESCI賞(国際映画批評家連盟賞)
2021
対象作品: ドライブ・マイ・カー
部門: 国際映画批評家連盟賞
主催: カンヌ国際映画祭(FIPRESCI)
結果: winner
カンヌ国際映画祭 エキュメニカル審査員賞
2021
対象作品: ドライブ・マイ・カー
部門: エキュメニカル審査員賞
主催: カンヌ国際映画祭
結果: winner
ベルリン国際映画祭 銀熊賞(審査員グランプリ)
2021
対象作品: 偶然と想像
部門: 銀熊賞(審査員グランプリ)
主催: ベルリン国際映画祭
結果: winner
ヴェネツィア国際映画祭 銀獅子賞(審査員大賞)
2023
対象作品: 悪は存在しない
部門: 銀獅子賞(審査員大賞)
主催: ヴェネツィア国際映画祭
結果: winner
ヴェネツィア国際映画祭 FIPRESCI賞
2023
対象作品: 悪は存在しない
部門: 国際映画批評家連盟賞
主催: ヴェネツィア国際映画祭(FIPRESCI)
結果: winner
ニューヨーク映画批評家協会賞 作品賞
2021
対象作品: ドライブ・マイ・カー
部門: 作品賞
主催: ニューヨーク映画批評家協会
結果: winner
ロサンゼルス映画批評家協会賞 脚本賞
2021
対象作品: ドライブ・マイ・カー
部門: 脚本賞
主催: ロサンゼルス映画批評家協会
結果: winner
放送映画批評家協会賞(クリティクス・チョイス) 外国語映画賞
2021
対象作品: ドライブ・マイ・カー
部門: 外国語映画賞
主催: 放送映画批評家協会(Critics' Choice)
結果: winner
英国アカデミー賞 非英語作品賞
2022
対象作品: ドライブ・マイ・カー
部門: 非英語作品賞
主催: 英国アカデミー賞(BAFTA)
結果: winner
ゴールデングローブ賞 非英語映画賞
2022
対象作品: ドライブ・マイ・カー
部門: 非英語映画賞
主催: ハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)
結果: winner
日本アカデミー賞(最優秀監督賞/最優秀脚本賞/最優秀作品賞)
2022
対象作品: ドライブ・マイ・カー
部門: 最優秀監督賞・最優秀脚本賞・最優秀作品賞
主催: 日本アカデミー賞
結果: winner
芸術選奨文部科学大臣新人賞(芸術選奨)
2016
対象作品: ハッピーアワー
部門: 新人賞
主催: 文化庁
結果: winner
芸術選奨文部科学大臣賞
2022
対象作品: ドライブ・マイ・カー
部門: 大臣賞
主催: 文化庁
結果: winner
ロカルノ国際映画祭 特別賞
2015
対象作品: ハッピーアワー
部門: 特別賞
主催: ロカルノ国際映画祭
結果: winner
シカゴ国際映画祭 シルバー・ヒューゴ(審査員賞)
2021
対象作品: ドライブ・マイ・カー
部門: シルバー・ヒューゴ(審査員賞)
主催: シカゴ国際映画祭
結果: winner
芸術文化勲章 シュヴァリエ(フランス)
2023
部門: シュヴァリエ
主催: フランス文化省(在フランス大使館発表)
結果: recipient
ゲント国際映画祭 ジョゼフ・プラトー栄誉賞
2023
部門: 栄誉賞
主催: ゲント国際映画祭
結果: winner
ロンドン映画祭 作品賞
2023
対象作品: 悪は存在しない
部門: 作品賞
主催: ロンドン映画祭(BFI)
結果: winner

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: ハッピーアワー

    『ハッピーアワー』は、濱口竜介による受賞作です。受賞記録上の題名と作者名を基準に、作品単体の書籍化情報と内容紹介を切り分けて整理しました。

    濱口竜介『ハッピーアワー』は、受賞時の評価軸を手がかりに読み直したい作品です。

    受賞作現代日本文学
  1. 受賞作: ドライブ・マイ・カー

    『ドライブ・マイ・カー』は、小説と演劇の要素を重ねながら、喪失と再生の感情を静かなロードムービーのかたちで描き切った映画。会話の間や沈黙まで含めて人物関係を組み立てる演出が評価された。

    静かな運転の時間が、喪失と再生を浮かび上がらせる。

    映画村上春樹原作演劇喪失再生ロードムービー

作品

代表作

ハッピーアワー

2015年 ドラマ(群像劇) 317ページ

神戸滞在期のワークショップ参加者らを起用して製作された長尺の群像劇。複数の女性たちの関係性と日常の微細な揺らぎを長時間の関係描写で掘り下げる。

人間関係日常の細部演技と即興群像劇
翻訳
  • ハッピーアワー

寝ても覚めても

2018年 ドラマ 119ページ

柴崎友香の小説を原作とする初の商業作品。恋愛とアイデンティティの揺らぎを描く心理劇で、商業映画としての表現に挑んだ作品。

愛と執着アイデンティティ出会いと別れ
映像化・舞台化
  • [小説→映画] 寝ても覚めても(原作:柴崎友香) / Ryusuke Hamaguchi (2018)
翻訳
  • 寝ても覚めても

偶然と想像

2021年 オムニバス(短編/ドラマ) 121ページ

三つの独立した短編で構成されるオムニバス映画。偶然と想像力が人々の関係に及ぼす影響を軽やかかつ鋭く描く。

偶然性人間関係倫理とユーモア
翻訳
  • 偶然と想像

ドライブ・マイ・カー

2021年 ドラマ(文学原作の映画化) 179ページ

村上春樹の短編を原作とし、演劇と翻訳、多言語コミュニケーションを通じて喪失と再生を描く長編。国際的に高い評価を受け、多数の賞を受賞した。

喪失と再生言語と翻訳演劇と現実の交差沈黙と対話
映像化・舞台化
  • [短編小説→映画] ドライブ・マイ・カー(原作:村上春樹) / Ryusuke Hamaguchi (2021)
翻訳
  • ドライブ・マイ・カー

悪は存在しない

2023年 ドラマ 106ページ

地方を舞台にした社会的かつ哲学的なドラマで、自然環境や倫理、共同体のあり方をめぐる問いを静かに投げかける作品。

環境と倫理共同体の在り方凡庸さと暴力の不在/存在
翻訳
  • 悪は存在しない

全著作

  • 映画を見に行く
  • 何食わぬ顔
  • PASSION
  • THE DEPTHS
  • 親密さ
  • ハッピーアワー
  • 寝ても覚めても
  • 偶然と想像
  • ドライブ・マイ・カー
  • 悪は存在しない
  • GIFT

翻案

  • スパイの妻(脚本参加・黒沢清監督作品)

作風・主題

文体
長尺の長回しとミニマルな画面構成ドキュメンタリー的素材とフィクションの併用俳優の反復的な本読みを重視した演出法日常の細部を長時間かけて描写する語り
頻出モチーフ
言語と翻訳による理解の限界伝わらなさと伝わる瞬間喪失と再生偶然性と想像

評価・遺産

国際的に高い評価を受ける現代日本を代表する映画作家。『ドライブ・マイ・カー』をきっかけにアカデミー賞と世界三大映画祭での受賞を果たし、国外の批評家や映画祭で広く評価されている。俳優との反復的なリハーサルやドキュメンタリー素材の併用など独自の方法論で知られる。

資料所蔵先

  • せんだいメディアテーク(東日本大震災記録アーカイブに関与)

大衆文化への影響

  • 『ドライブ・マイ・カー』は米国の主要批評家リストで高位にランクインし、北米で異例のロングランを記録した

引用

  • あらゆる映画はある程度フィクションであり、ある程度ドキュメンタリーでもある。どちらも作った経験からすると、純然たるフィクションも純然たるドキュメンタリーも存在しない。
    出典: インタビュー(複数)/要約 (2021年)
  • そもそも映画はつくりものですが、そこに“もうひとつの現実”が立ち現れる瞬間を僕は見たい。
    出典: インタビュー(『ドライブ・マイ・カー』に関する発言) (2021年)
  • 俳優はカメラの前で演技している。それは演技する俳優のドキュメンタリーでもある。1回限りの何かをその都度やっている。
    出典: インタビュー/講演要旨 (2021年)

豆知識

  • 3歳から5歳まで幼少期をイランで過ごした。
  • 父は元建設官僚の濱口達男。祖父に洋画家の浜口喬夫がいる。
  • 『ドライブ・マイ・カー』は村上春樹の短編を原作としており、国際的な評価と多数の賞を受賞した。
  • ENBUゼミナールから東京藝術大学大学院へ進学し、修了制作『PASSION』は国際映画祭で注目された。
  • 新型コロナ禍でミニシアター支援のためのクラウドファンディング『ミニシアター・エイド基金』を立ち上げた。