日本の文学賞

← ホームに戻る

平井 弘

ひらい ひろし

Hirai Hiroshi

プロフィール

性別
男性
生誕
1936-04-12 (岐阜県岐阜市)
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
岐阜市(生誕地)

経歴

職業
歌人
活動期間
1954年〜
影響を受けた人物
大江健三郎, 冨士田元彦, 菱川善夫
影響を与えた人物
俵万智

受賞・候補エディション

迢空賞 1回登壇
  1. 受賞作: 遣らず

    平井弘の歌集。つくし、鳩、紫陽花など身近なものの気配を通して、時間の層と孤独を繊細にすくい上げる。言葉の鋭さと柔らかな抒情が同居する作品集。

    季節の小さな影から、遅れてやってくる感情のかたちが立ち上がる。

    224ページ
    短歌日常季節感孤独抒情

作品

代表作

顔をあげる

1961年 短歌集

高校生時代からの作歌をまとめた初期歌集。戦後の記憶や村の変容、口語的表現の萌芽が見られる。

戦後口語短歌

前線

1976年 短歌集

戦争や戦後社会への問いかけが強く出た代表作を含む第二歌集。冷たく不気味な語り口と口語的リズムが特徴。

戦争戦後社会虚構

平井弘歌集

1979年 歌集

既刊作品をまとめた歌集。初期からの作風変遷を俯瞰できる編纂。

回顧作風の変遷

振りまはした花のやうに

2006年 短歌集

長い間隔を置いて刊行された歌集。成熟した語りと独特のリズム感が継続される作品。

成熟記憶

遣らず

2021年 短歌集

近年刊の歌集。寡作ながら統一された世界観を保ち、戦争や日常を問い続ける。

日常戦争の記憶

全著作

  • 顔をあげる (1961)
  • 前線 (1976)
  • 平井弘歌集 (1979)
  • 振りまはした花のやうに (2006)
  • 遣らず (2021)

作風・主題

文体
口語的で平明な表現言いさしの文体不気味で冷たい語り口
頻出モチーフ
戦争特攻隊の兄という虚構虚構と記憶

評価・遺産

戦後短歌における口語表現の先駆者の一人とされ、虚構論争を呼び起こしたことで議論を促した。寡作ながら影響力のある作家として評価されている。

引用

  • 男の子なるやさしさは紛れなくかしてごらんぼくが殺してあげる
    出典: 『前線』 (1976年)

豆知識

  • 実家は岐阜の遊郭を営んでいたという記述がある。
  • 実際には兄はいないが「特攻隊の兄」のイメージを詠に用いた。
  • 第一歌集から第二歌集、第二から第三、第三から第四と刊行の間隔が長い(寡作)ことが特徴。