日本の文学賞

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加藤 周一

かとう しゅういち

Katō Shūichi

ペンネーム: 藤沢正一部の小説・初期作品で使用, 荒井作之助別筆名として使用された記録あり

プロフィール

性別
男性
生誕
1919-09-19 (東京府豊多摩郡渋谷町(現・東京都渋谷区))
死没
2008-12-05 (東京都世田谷区の病院) 89歳
国籍
日本
言語
日本語, 英語, ドイツ語, フランス語, ラテン語
宗教
カトリック 2008年受洗 洗礼名: ルカ
居住地歴
東京都(渋谷・世田谷) → フランス(パリ) → カナダ(バンクーバー) → 京都(立命館大学など)

経歴

職業
評論家, 小説家, 医師, 翻訳家, 大学教員
活動期間
1936年〜2008年
所属
上智大学, イェール大学(講師), ブラウン大学(講師), ベルリン自由大学(客員教授), ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン(客員教授), コレージュ・ド・フランス(招聘教授), ブリティッシュコロンビア大学(教授), 立命館大学(客員教授・国際平和ミュージアム館長), 東京都立中央図書館(館長)
所属団体
九条の会(呼びかけ人), 『近代文学』同人
影響を受けた人物
ポール・ヴァレリー, 中村真一郎, 福永武彦
影響を与えた人物
大江健三郎, 鷲巣力, 小森陽一, 成田龍一

学歴

東京帝国大学(現・東京大学)
医学部 / 内科学・血液学
学位: 医学博士
期間: 〜1943
卒業年: 1943
国: 日本
繰り上げ卒業(戦時)
パリ大学(留学)
血液学研究
期間: 1951-1952
国: フランス
フランス政府給費留学

受賞歴

大佛次郎賞
1980
対象作品: 日本文学史序説(上・下)
主催: 朝日新聞社等
結果: 受賞
朝日賞
1993
主催: 朝日新聞社
結果: 受賞
レジオンドヌール勲章(オフィシエ)
2000
主催: フランス共和国政府
結果: 受章

受賞・候補エディション

大佛次郎賞 1回登壇
  1. 古代から戦後までの日本文学を、詩歌や小説に限らず、思想、宗教、歴史書、民衆の言葉まで含めて読み直す文学史。外来思想への応答と土着的な世界観の変容を軸に、日本文化の精神史を大きな構図で描く。

    文学の範囲を広く取り、日本人の精神活動の流れを古代から現代までたどる大著。

    560ページ
    日本文学史日本文化論思想史外来思想と土着性古典から近代

作品

代表作

文学とは何か

1950年 評論

戦後間もない時期に発表された文学論集。文学の役割や意義について明快に論じた。

文学論読書術戦後文化

雑種文化―日本の小さな希望

1956年 文化評論

日本文化の雑種性を論じ、外来と伝統の混交が生む可能性を提示した論考集。

雑種性文化論近代化

羊の歌―わが回想

1968年 回想録・自伝

自身の青春期や戦時体験、文学との関わりを回想形式で綴った自伝的作品。

戦争と記憶個人史文学と生

日本文学史序説

1975年 文学史

日本文学の主要な流れを概説した大著。研究と講義をもとにまとめられた。

文学史古典と近代学術史

夕陽妄語

1984年 エッセイ・随筆

朝日新聞夕刊に連載されたコラム集を基にした随筆シリーズ。2008年まで長期連載された。

随筆時評日常と文化

日本文化における時間と空間

2007年 文化論

時間・空間の観点から日本文化を論じた後年の主要著作。

時間論空間論文化比較

全著作

  • 文学と現実(1948)
  • 現代フランス文学論 第1(1948)
  • 文学とは何か(1950)
  • 抵抗の文学(1951)
  • 雑種文化―日本の小さな希望(1956)
  • 羊の歌―わが回想(1968)
  • 日本文学史序説(1975-1980)
  • 夕陽妄語(1984-2007)
  • 日本文化における時間と空間(2007)
  • 私にとっての20世紀(2000)

翻案

  • しかし それだけではない。加藤周一 幽霊と語る(ドキュメンタリー、2010)
  • NHK特集・ETV企画(加藤周一を扱った番組)

作家による翻訳

  • ヴェルコール『海の沈黙・星への歩み』(共訳)
  • ジャン=ポール・サルトル『全集 第9巻 文学とは何か シチュアシオンⅡ』(共訳)

作風・主題

文体
明快で論理的な随筆調の文体博識に基づく比較文化的な論述
頻出モチーフ
雑種文化戦争と記憶日本文化の時間と空間読書術

健康

  • 肋膜炎(胸膜炎)
    1940年代初期
    徴兵猶予の理由となった
  • 多臓器不全
    2008年(死没)
    死亡の直接的原因

評価・遺産

戦後日本を代表する評論家・文化論者の一人。文学と文化を横断する精力的な著述と教育活動により、国内外の学術・文化界に大きな影響を残した。

記念館・博物館

  • 立命館大学加藤周一現代思想研究センター 京都府
  • 立命館大学国際平和ミュージアム(館長歴任) 京都府

資料所蔵先

  • 立命館大学図書館 加藤周一文庫
  • NHKアーカイブ(人物録など)

大衆文化への影響

  • ドキュメンタリー映画『しかし それだけではない。加藤周一 幽霊と語る』(2010)
  • NHK・ETVの特集番組や解説番組の出演

引用

  • 私には、その詩人の運命が地上の一帝国の運命よりも重大に思われた。
    出典: 『現代フランス文学論』 (1948年)

豆知識

  • 晩年の2008年にカトリックの洗礼を受けた(洗礼名:ルカ)。
  • ペンネームとして藤沢正、荒井作之助を使用したことがある。
  • 詩『さくら横ちょう』は作曲家によって歌曲化されたことがある。