日本の文学賞

← ホームに戻る

奥村 晃作

おくむら こうさく

Okumura Kōsaku

プロフィール

性別
男性
生誕
1936-06-14 (長野県飯田市)
国籍
日本
言語
日本語

経歴

職業
歌人, 教員
活動期間
1960年〜
影響を受けた人物
橘曙覧, 宮柊二
影響を与えた人物
大松達知, 本上まなみ
ノミネート
第13回角川短歌賞候補(「荒涼たる風景」)

学歴

長野県飯田高等学校
国: 日本
東京大学経済学部
経済学部 / 経済学科
期間: 1958-1962
卒業年: 1962
国: 日本
卒業後三井物産に入社、その後退職して教員免許を取得

受賞・候補エディション

角川短歌賞 1回登壇
  1. 受賞作: 荒涼たる風景

    角川短歌賞候補作として注目された短歌作品。戦後の生活感覚と自然の荒れた手触りを重ね、乾いた風景のなかに人間の孤独と持続する意志を刻む。

    荒涼たる風景は、角川短歌賞候補作として注目された短歌作品。

    短歌戦後感覚風景孤独
迢空賞 1回登壇
  1. 受賞作: 蜘蛛の歌

    大江山伝説を題材に、鬼と人の境界をめぐる舞台作品。

    大江山伝説を題材に、鬼と人の境界をめぐる舞台作品。

    舞台神話伝説古典

作品

代表作

隠遁歌人の源流(式子内親王・能因・西行)

1975年 短歌研究・評論

近世和歌や中世・近代の歌人を参照しつつ、隠遁的な歌人像の系譜をたどる評論集。

和歌史隠遁詠嘆

鴇色の足 歌集

1988年 短歌

日常の細部や身体感覚を鋭くすくい上げる短歌を収めた歌集。

日常身体観察

奥村晃作歌集

2004年 短歌

長年の歌業を総覧する歌集。複数の時期の作品をまとめて収録。

回想都市家族

歌集 八十一の春

2019年 短歌

高齢期の視線で紡がれる歌を収めた歌集。挽歌や回想的な作品を含む。

老年喪失回想

全著作

  • 隠遁歌人の源流(式子内親王・能因・西行) 笠間書院 1975
  • 現代短歌 奥村晃作歌論集 短歌新聞社 1977
  • 三齢幼虫 奥村晃作歌集 白玉書房 1979
  • 鬱と空 奥村晃作歌集 石川書房 1983
  • 鴇色の足 歌集 本阿弥書店 1988
  • 父さんのうた 奥村晃作歌集 ながらみ書房 1991
  • 蟻ん子とガリバー 奥村晃作歌集 ながらみ書房 1993
  • 抒情とただごと 奥村晃作歌論集 本阿弥書店 1994
  • 都市空間 奥村晃作歌集 ながらみ書房 1995
  • 賀茂真淵伝と歌 短歌新聞社 1996
  • 奥村晃作作品集 雁書館 1998
  • 男の眼 奥村晃作歌集 雁書館 1999
  • ピシリと決まる 歌集 北冬舎 2001
  • キケンの水位 奥村晃作歌集 短歌研究社 2003
  • 奥村晃作歌集 砂子屋書房 2004
  • スキーは板に乗ってるだけで 奥村晃作歌集 角川短歌叢書 2005
  • ただごと歌の系譜 近世和歌逍遥 本阿弥書店 2006
  • 歌集 多く連作のうた ながらみ書房 2008
  • 歌集 多く日常のうた ながらみ書房 2009
  • 青草 歌集 柊書房 2011
  • 歌集 造りの強い傘 青磁社 2014
  • 歌集 ビビッと動く 六花書林 2016
  • 歌集 八十の夏 文芸社 2017
  • 歌集 八十一の春 文芸社 2019

作風・主題

文体
近世和歌の影響を引き継ぐ簡潔で余白のある短歌表現観察に基づく描写と抒情の併存
頻出モチーフ
ただごと(平易で日常的な事象)日常生活の細部都市景観と身体感覚

評価・遺産

近世和歌を取り込んだ「ただごと歌」を確立し、コスモス歌誌を通じて影響力を持った歌人。教育者としても後進を育て、多くの歌集を残した。

関連学会

  • コスモス短歌会

資料所蔵先

  • 国立国会図書館

大衆文化への影響

  • 本上まなみに愛読され、テレビ番組『ワールドビジネスサテライト』の「スミスの本棚」で歌集が紹介されたことがある。

引用

  • 次々に走り過ぎ行く自動車の運転する人みな前を向く
    出典: 歌集『三齢幼虫』 (1979年)
  • イヌネコと蔑して言ふがイヌネコは一生無所有の生を完うす
    出典: 歌集『鴇色の足』 (1988年)

豆知識

  • 卒業後に三井物産に入社したが約2年で退職し、教員免許を取得して中等教育の教員となった。
  • 歌誌「コスモス」の選者を務めた。
  • 息子の奥村剛は物理学者でお茶の水女子大学教授である。