日本の文学賞

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築地 正子

ついじ まさこ

Masako Tsukiji

別名: 築地 正
ペンネーム: 築地 正(本名(若年期に用いた氏名として記載))

プロフィール

性別
女性
生誕
1920-01-01 (東京)
死没
2006-01-27 (熊本県長洲町) 86歳
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
東京(生誕〜幼少期および青年期) → 熊本県長洲町(1946年頃〜2002年頃まで) → 西東京市(晩年、2002年以降)

経歴

職業
歌人, 短歌詠者, エッセイスト(随筆寄稿あり)
活動期間
1941年〜2006年
所属
竹柏会(心の花), 短歌風光, 現代歌人協会
所属団体
現代歌人協会
影響を受けた人物
佐佐木信綱, 鶯(短歌結社)を通じての同人たち
影響を与えた人物
熊本地域の短歌後進

学歴

東京府立第三高等女学校(現・東京都立駒場高等学校)
期間: 入学: 1932年(在学期あり)
国: 日本
在学中に校友誌へ短歌を投稿
実践女子専門学校(現・実践女子大学)
国文科 / 国文科
期間: 在学〜卒業(1937–1940)
卒業年: 1940
国: 日本
卒業後、中等教員免許を取得。学内で短歌の授業を受け作歌を開始

受賞歴

竹柏会賞(第1回)
1959
主催: 竹柏会(佐佐木信綱関連)
結果: winner
現代歌人協会賞(第24回)
1980
対象作品: 歌集『花綵列島』
主催: 現代歌人協会
結果: winner
熊日文学賞(第28回)
1985
対象作品: 歌集『菜切川』
主催: 熊日(熊本日日新聞関連)
結果: winner
現代短歌女流賞(第10回)
1986
対象作品: 歌集『菜切川』
主催: 現代短歌女流賞選考委員会
結果: winner
詩歌文学館賞(第13回)
1998
対象作品: 歌集『みどりなりけり』
主催: 日本現代詩歌文学館
結果: winner
熊本県文化懇話会文芸賞(第34回)
1999
対象作品: 歌集『みどりなりけり』
主催: 熊本県文化懇話会
結果: winner

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 花綵列島

    築地正子の第1歌集。戦後に父祖の地へ戻った作者が、東京育ちの感覚と地方の自然との間にある違和や調和を、清新な短歌として結晶させる。

    父祖の地に住む日々の自然へ、異和感を抱えた心が少しずつ開かれていく。

    210ページ
    自然父祖の地異和感戦後調和
詩歌文学館賞 1回登壇
  1. 『みどりなりけり』は、築地正子が熊本の野と村の暮らしを背景に、老い、記憶、戦争の影、そして生を支える植物や鳥を詠んだ歌集。日常にある自然の細部を見つめながら、自らの生の行方を静かに問い直していく。

    草木や鳥の気配に耳を澄ませながら、老いゆく自己と土地の時間を見つめる歌集。

    205ページ
    老い自然熊本戦争の記憶自己探求

作品

代表作

花綵列島

1979年 短歌

田園と都市の記憶、自然観を織り込みつつ築地独特の美学を示した第一歌集。

自然郷愁老い

菜切川

1985年 短歌

熊本の暮らしと自然を基調にした歌集。家族と土地との交感が主題。

農村生活自然詠親子・家族

鷺の書

1990年 短歌

鳥や自然のモチーフを通じて人生の観照を深めた作品群。

鳥自然内省

みどりなりけり

1997年 短歌

老いと自然の循環を見つめる視点が顕著な中期の歌集。

老い自然の循環郷愁

自分さがし

2004年 短歌

晩年に刊行された自己探求と回想の歌集。晩年の視座が色濃い。

自己探求回想老い

全著作

  • 花綵列島(1979)
  • 菜切川(1985)
  • 鷺の書(1990)
  • みどりなりけり(1997)
  • 自分さがし(2004)
  • 築地正子全歌集(2007、編纂)

作風・主題

文体
清新な歌風自然詠中心の写実と観照簡潔で鋭い描写
頻出モチーフ
鳥(鷺など)草木・虫農村の風景東京への望郷老い

健康

  • 左手首骨折
    2000年
    短期間の生活上の制限。創作活動は継続

評価・遺産

田園と都市、自然と老いを透徹した視点で詠んだ「孤高の歌人」。晩年に熊本で地域の歌会を指導し、歌碑や記念場所が残されている。代表歌集は生涯に5冊。

記念館・博物館

  • 該当なし

関連学会

  • 現代歌人協会
  • 竹柏会(心の花)

資料所蔵先

  • 砂子屋書房(『築地正子全歌集』編集・刊行関連資料)

引用

  • 野葡萄もみのりそめたる紫の秋をわが身はうたはざるチェロ
    出典: 歌碑(歌集『鷺の書』所収の一首) (1990年)

豆知識

  • 終生独身を貫いた
  • 長洲の自宅に電話を置かなかったため『孤高の歌人』と呼ばれた
  • 第一歌集『花綵列島』を59歳で出版した(遅咲きの歌人)