日本の文学賞

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松田解子

まつだ ときこ

Matsuda Tokiko

ペンネーム: 大沼ハナ本名(出生名)

プロフィール

性別
女性
生誕
1905-07-18 (秋田県仙北郡荒川村)
死没
2004-12-26 99歳
国籍
日本
言語
日本語

経歴

職業
小説家, 詩人, 児童文学作家, 作家
活動期間
1928年〜2004年
所属
新日本文学会, 日本民主主義文学会
影響を受けた人物
労働運動, プロレタリア文学
影響を与えた人物
大沼鉄郎

学歴

秋田女子師範
本科第二部(一年制)
期間: 1923-1924
卒業年: 1924
国: 日本
一年制の師範課程を修了。

受賞歴

田村俊子賞
対象作品: おりん口伝
結果: Winner
多喜二・百合子賞
対象作品: おりん口伝
結果: Winner
読売新聞女流新人短編募集 入選
1928
対象作品: 産む
主催: 読売新聞
結果: Selected

受賞・候補エディション

田村俊子賞 1回登壇
  1. 受賞作: おりん口伝

    語り継がれる女性の生を通して、貧困、労働、家族の重さを描く長編。口承の力を生かし、名もない人々の記憶を歴史の中に置き直す。

    おりん口伝は、口承を軸に松田解子の視線が凝縮された受賞作である。

    口承労働女性の生
  1. 受賞作: おりん口伝

    『おりん口伝』は松田解子による長編小説。女性の口承的な語りを通じて、生活の底から歴史を照らす。

    おりん口伝は、時代の陰影の中で人が抱える痛みと意志を見つめる作品。

    319ページ
    女性の生労働記憶

作品

代表作

おりん口伝

1966年 長篇小説

作者の母の生涯を題材にした長編。母と自らの生活を通して、20世紀初頭の日本における資本主義の発展と社会革新の動きを描く。三部作の中心となる作品。

母子関係労働と資本主義社会改革鉱山コミュニティ

おりん母子伝

1974年 長篇小説

『おりん口伝』に続く母と子を描く作品。母の視点と家族をめぐる史的背景を通して、地域社会と女性の生き方を描写する。

家族史女性の労働地域社会の変化

桃割れのタイピスト

1977年 小説

三部作の続編に位置づけられる作品。女性の職業と社会位置、個人の生き方を通して時代の変遷を描く。

女性の労働都市と職業個人の自立

女性苦

1933年 小説

初期の長篇で、女性が直面する社会的圧力や困難をテーマにした作品。

ジェンダー社会的抑圧貧困

乳を売る

1929年 短編小説

貧困と母性を巡る短編。初期の代表作の一つで、雑誌掲載後に再刊されている。

貧困母性女性労働

地底の人々

1972年 小説

鉱山や労働者を題材にした作品群の一つ。地域と労働の視点から人々の生活を描く。

鉱山労働共同体生業と生活

全著作

  • 女性苦 小説
  • 辛抱づよい者へ 詩集
  • 女性線 長篇小説
  • 子供とともに
  • 愚かしい饗宴
  • 女の話題
  • さすらひの森
  • 花の思索
  • 女の見た夢
  • 師の影
  • 朝の霧
  • 海の情熱 長篇小説
  • 農女の記
  • おりん口伝(正続)
  • 坑内の娘 松田解子詩集
  • 乳を売る
  • 地底の人々
  • 疼く戦後
  • またあらぬ日々に
  • おりん母子伝
  • 桃割れのタイピスト 続おりん母子伝
  • 回想の森
  • あなたの中のさくらたち
  • 松田解子全詩集
  • 山桜のうた
  • 足の詩 松田解子詩話十編
  • 土に聴く 歩き書き
  • 生きることと文学と
  • 松田解子短編集
  • あすを孕むおんなたち
  • 歩きつづけて、いまも 私の人生と文学
  • 女人回想
  • 松田解子自選集(全10巻)
  • 桃色のダブダブさん 松田解子童話集
  • 乳を売る・朝の霧 松田解子作品集(講談社文芸文庫)

翻案

  • 1929年、『全女性進出行進曲』が山田耕筰の作曲でレコード化される(読者投稿曲の採用に伴う音源化)

作風・主題

文体
現実主義的描写女性視点の社会批判抒情的な詩的表現(詩集において)
頻出モチーフ
母と子の絆労働と鉱山コミュニティ女性の労働と生計地方の暮らしと近代化

評価・遺産

松田解子は、母と自身の経験を通じて20世紀初頭の日本の労働や資本主義の変容を描いた作家として評価される。特に『おりん口伝』三部作は女性の視点から地域社会と労働の現実を描き、田村俊子賞や多喜二・百合子賞を受賞するなど文学的評価を得た。晩年まで執筆を続け、女性史や労働史を描く重要な作家の一人とされる。

関連学会

  • 新日本文学会
  • 日本民主主義文学会

豆知識

  • 本名は大沼ハナ。
  • 1928年に読売新聞の女流新人短編募集で『産む』が入選した。
  • 『おりん口伝』で田村俊子賞、多喜二・百合子賞を受賞した(受賞年は資料により明記されていない)。
  • 長男に記録映画作家の大沼鉄郎がいる。
  • 2004年に99歳で死去した。