日本の文学賞

← ホームに戻る

岡部 文夫

おかべ ふみお

Okabe Fumio

プロフィール

性別
男性
生誕
1908-04-25 (石川県羽咋郡志賀町)
死没
1990-08-09 82歳
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
石川県羽咋郡志賀町 → 北信越各地 → 福井県春江町

経歴

職業
歌人, 歌誌主宰
活動期間
1927年〜1990年
影響を受けた人物
坪野 哲久, 古泉 千樫, 藤澤 清造

学歴

二松学舎専門学校
期間: 1920年代 - 中退
国: 日本
中退

受賞歴

日本歌人クラブ賞
1981
対象作品: 晩冬
主催: 日本歌人クラブ
結果: winner
短歌研究賞
1983
対象作品: 雪、鯉
主催: 短歌研究
結果: winner
迢空賞
1987
対象作品: 雪天
主催: 迢空賞選考委員会
結果: winner

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 晩冬

    岡部文夫による受賞作。作品名と受賞文脈から、当時の創作活動を示す一作として扱われる。

    晩冬は、岡部文夫の受賞歴を代表する作品の一つ。

迢空賞 1回登壇
  1. 受賞作: 雪天

    雪の明るさと寒さを背景に、戦後短歌の抑制された感情と生活感を刻む歌集。自然の景と内面の陰影が、簡潔な言葉のなかで響き合う。

    雪天は、岡部文夫の表現の核を伝える一作である。

    短歌日常抒情現代性

作品

代表作

どん底の叫び

1930年 歌集

初期のプロレタリア歌人としての作品群。発禁処分を受けた作品を含む。

プロレタリア社会

鑿岩夫

1930年 歌集

労働や社会の底辺を描いたプロレタリア短歌集。発禁処分を受けた。

労働階級

灰白の群

1939年 歌集

1930年代末の作品をまとめた歌集。作風に変化が見られる。

自然社会

寒雉集

1946年 歌集

戦後間もない時期の歌集。地域と季節感を織り込む作品群。

郷土

1948年 歌集

1948年刊行の歌集。海潮を主宰する時期に近い作品を含む。

自然風景

玄冬

1948年 歌集

氷見文化叢書より刊行された冬のイメージを主題とする歌集。

孤独

雪炎

1949年 歌集

1949年刊。冬や雪をモチーフにした作品が多い。

季節

運河

1949年 歌集

都市や水路を題材にした歌集の一つ。

運河都市

石上

1952年 歌集

海潮短歌会より刊行。地域に根ざした視線が特徴。

郷土

青柚集

1975年 歌集

1970年代に発表された歌をまとめた一冊。

成熟回顧

石の上の霜

1977年 歌集

晩年に向かう時期の歌集。冬景と人生の省察を含む。

省察

晩冬

1980年 歌集

1980年刊。第8回日本歌人クラブ賞受賞作品を含む。

老年

雪代

1982年 歌集

雪や季節の移ろいを描く歌を集めた歌集。

季節の移ろい

能登

1985年 歌集

出身地を含む北陸の風土を詠んだ歌集。

郷土自然

雪天

1986年 歌集

雪を主題とした歌群。第21回迢空賞受賞作品を含む。

冬景

氷見

1992年 歌集(編)

海潮短歌会編、遺した作品や編纂を含む刊行物(1992年刊)。

郷土編集

岡部文夫全歌集

2008年 全集

短歌新聞社より編纂・刊行された全集(2008年)。

全集回顧

全著作

  • どん底の叫び(歌集、紅玉堂書店、1930年2月)
  • 鑿岩夫(プロレタリア短歌集、紅玉堂書店、1930年9月)
  • いしかは(山本賢次共著、青垣会、1937年10月)
  • 灰白の群(歌集、新風詩社、1939年6月)
  • 寒雉集(歌集、青垣会、1946年9月)
  • 風(歌集、高嶺書房、1948年7月)
  • 玄冬(歌集、氷見新聞社、1948年2月)
  • 雪炎(歌集、立山図書出版社、1949年9月)
  • 運河(歌集、新協出版社、1949年)
  • 石上(歌集、海潮短歌会、1952年12月)
  • 青柚集(歌集、短歌新聞社、1975年5月)
  • 石の上の霜(歌集、短歌新聞社、1977年4月)
  • 晩冬(歌集、短歌新聞社、1980年4月)
  • 雪代(歌集、短歌新聞社、1982年5月)
  • 能登(歌集、短歌新聞社、1985年6月)
  • 雪天(歌集、短歌新聞社、1986年10月)
  • 氷見(歌集、海潮短歌会編、短歌新聞社、1992年10月)
  • 岡部文夫全歌集(短歌新聞社、2008年8月)

作風・主題

文体
口語短歌および自由律短歌から文語定型へ回帰した作風プロレタリア短歌の影響と地域的・季節的描写の併存
頻出モチーフ
運河能登(郷土)

評価・遺産

岡部文夫はプロレタリア短歌に始まり、戦後は歌誌『海潮』を主宰して文語定型へ回帰した歌人として評価される。地域性と季節感を伴う冬のイメージが特徴で、複数の歌集で主要な歌壇賞を受賞した。

関連学会

  • 日本歌人クラブ
  • 短歌研究関係団体

豆知識

  • 初期の歌集『どん底の叫び』『鑿岩夫』は発禁処分を受けた。
  • 同郷の坪野哲久の影響を受け、1927年ごろから歌壇に参加。
  • 退職後は福井県春江町に居住した。