日本の文学賞

← ホームに戻る

岡田 温司

おかだ あつし

Okada Atsushi

プロフィール

性別
男性
生誕
1954-12-01 (広島県三原市)
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
広島県三原市 → 京都市

経歴

職業
西洋美術史学者, 美術史家, 大学教授, 翻訳家, 評論家
活動期間
1978年〜
所属
岡山大学, 京都大学 大学院人間・環境学研究科, 京都大学 名誉教授, 京都精華大学 芸術学部 教授
影響を受けた人物
ロベルト・ロンギ, ジョルジョ・アガンベン, エルンスト・ゴンブリッチ, ケネス・クラーク

学歴

京都大学 文学部
文学部 / 哲学科(美学・美術史学専攻)
学位: 学士
期間: 1974-1978
卒業年: 1978
国: 日本
京都大学大学院 文学研究科
文学研究科 / 博士課程(中退)
期間: 1980-1985
卒業年: 1985
国: 日本
1985年博士課程中退

受賞歴

ピーコ・デッラ・ミランドラ賞
2000
対象作品: ロベルト・ロンギ『芸術論叢』全2巻の訳業
結果: 受賞
吉田秀和賞
2003
対象作品: 『モランディとその時代』
結果: 受賞
第60回 読売文学賞(評論・伝記賞)
2008
対象作品: 『フロイトのイタリア』
部門: 評論・伝記賞
主催: 読売新聞社
結果: 受賞

受賞・候補エディション

読売文学賞 1回登壇
  1. フロイトのイタリア旅行と芸術体験を手がかりに、精神分析と美術史を結び直す評論。旅、古代、視覚経験が、近代的な心の読み方と交差する。

    フロイトのイタリア旅行と芸術体験を手がかりに、精神分析と美術史を結び直す評論。

    316ページ
    フロイトイタリア精神分析美術

作品

代表作

モランディとその時代

2003年 美術史

20世紀前半に活動したイタリアの画家ジョルジョ・モランディと、その作品と背景を詳細に論じた研究書。

モランディ静物画近代イタリア美術

フロイトのイタリア

2008年 評論・伝記

フロイトとイタリアの関係を、旅・芸術・精神分析の視点から考察した著作。読売文学賞(評論・伝記賞)受賞作。

フロイト精神分析イタリア文化

マグダラのマリア エロスとアガペーの聖女

2005年 宗教文化史

マグダラのマリア像をめぐる美術史的・文化史的考察。エロスとアガペーの二義性を論じる。

宗教的イメージ女性像キリスト教文化

もうひとつのルネサンス

1994年 美術史

ルネサンス期を別の視点から読み直すエッセイ集的な著作。

ルネサンス美術史文化論

映画は絵画のように 静止・運動・時間

2015年 映画論・美術論

映画と絵画の関係性を検討し、静止と運動、時間性に関する考察を展開する。

映画と絵画時間性視覚文化

人新世と芸術

2024年 美術論・現代思想

人新世(アントロポセン)という視座から芸術の現在と役割を問い直す。

人新世芸術の役割環境と文化

全著作

  • もうひとつのルネサンス(人文書院) 1994
  • ルネサンスの美人論(人文書院) 1997
  • ミメーシスを超えて 美術史の無意識を問う(勁草書房) 2000
  • モランディとその時代(人文書院) 2003
  • マグダラのマリア エロスとアガペーの聖女(中公新書) 2005
  • 「ヴィーナスの誕生」 視覚文化への招待(みすず書房) 2006
  • 芸術(アルス)と生政治(ビオス) 現代思想の問題圏(平凡社) 2006
  • 処女懐胎(中公新書) 2007
  • イタリア現代思想への招待(講談社選書メチエ) 2008
  • フロイトのイタリア(平凡社) 2008
  • 肖像のエニグマ(岩波書店) 2008
  • キリストの身体(中公新書) 2009
  • 半透明の美学(岩波書店) 2010
  • グランドツアー 18世紀イタリアへの旅(岩波新書) 2010
  • ジョルジョ・モランディ 人と芸術(平凡社新書) 2011
  • アガンベン読解(平凡社) 2011
  • デスマスク(岩波新書) 2011
  • アダムとイヴ(中公新書) 2012
  • 虹の西洋美術史(ちくまプリマー新書) 2012
  • 黙示録 イメージの源泉(岩波新書) 2014
  • イタリアン・セオリー(中央公論新社) 2014
  • イメージの根源へ(人文書院) 2014
  • 映画は絵画のように(岩波書店) 2015
  • 天使とは何か(中公新書) 2016
  • 映画とキリスト(みすず書房) 2017
  • アガンベンの身振り(月曜社) 2018
  • 映画と芸術と生と(筑摩書房) 2018
  • 映画と黙示録(みすず書房) 2019
  • イタリア芸術のプリズム(平凡社) 2020
  • 西洋美術とレイシズム(ちくまプリマー新書) 2020
  • ネオレアリズモ(みすず書房) 2022
  • 最後の審判(中公新書) 2022
  • 反戦と西洋美術(ちくま新書) 2023
  • キリストと性(岩波新書) 2023
  • 人新世と芸術(筑摩選書) 2024
  • アートの潜勢力(共和国) 2024
  • 映画が恋したフロイト(人文書院) 2025

作家による翻訳

  • ケネス・クラーク『ヒューマニズムの芸術』(白水社) 1987
  • ロベルト・ロンギ『芸術論叢2』(中央公論美術出版) 1999
  • ジョルジョ・アガンベン『スタンツェ 西洋文化における言葉とイメージ』(ありな書房) 1998
  • エルンスト・ゴンブリッチ『規範と形式 ルネサンス美術研究』(共訳) 1999
  • ジョナサン・クレーリー『知覚の宙吊り』(監訳・共訳) 2005

作風・主題

文体
学際的で理論的な文体美術史と哲学・映画研究を結ぶ論考的スタイル明晰で批判的な論述
頻出モチーフ
イタリア美術宗教的・聖性のイメージ映画と絵画の関係死と記憶

評価・遺産

西洋美術史、とくにイタリア美術や近現代思想の紹介・翻訳を通じて日本の美術史研究や文化論に影響を与えてきた学者。モランディ研究やフロイト論などで知られ、読売文学賞などを受賞している。

豆知識

  • 『マグダラのマリア』は2014年8月時点で6万部を突破している(13刷)。
  • 2020年に京都大学を定年退任し名誉教授となり、同年より京都精華大学の教授に就任した。