日本の文学賞

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尾辻 克彦

おつじ かつひこ

Otsuji Katsuhiko

別名: 赤瀬川原平 / 赤瀬川 克彦 / Akasegawa Genpei / Akasegawa Katsuhiko
ペンネーム: 赤瀬川 原平主に美術家・随筆家として使用した筆名, 尾辻 克彦純文学作品を執筆する際に用いた筆名(芥川賞受賞作『父が消えた』など)

プロフィール

性別
男性
生誕
1937-03-27 (神奈川県横浜市中区本牧町)
死没
2014-10-26 (東京都町田市) 77歳
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
神奈川県横浜市(出生) → 大分県大分市(幼少期) → 愛知県名古屋市(高校時代) → 東京都(晩年・療養)

経歴

職業
作家, 随筆家, 美術家, 漫画家, 写真家
活動期間
1958年〜2014年
所属
武蔵野美術大学(客員教授)
所属団体
ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ, ハイレッド・センター, 路上観察学会, ライカ同盟
影響を受けた人物
ナム・ジュン・パイク, オノ・ヨーコ, 高松次郎, 中西夏之
影響を与えた人物
南伸坊, 藤森照信, 久住昌之, 渡辺和博

学歴

愛知県立旭丘高等学校
美術科 / 美術科(油絵)
学位: 高等学校卒業
期間: 高校時代
国: 日本
油絵を学ぶ
武蔵野美術学校(現・武蔵野美術大学)
油絵科 / 油絵
期間: 在学中に中退
国: 日本
仕送りが途絶え中退

受賞歴

芥川龍之介賞
1981
対象作品: 父が消えた
主催: 文藝春秋
結果: 受賞
野間文芸新人賞
1983
対象作品: 雪野
主催: 野間文化財団
結果: 受賞
中央公論新人賞
1979
対象作品: 肌ざわり
主催: 中央公論社
結果: 受賞
講談社エッセイ賞
1987
対象作品: 東京路上探険記
主催: 講談社
結果: 受賞
日本アカデミー賞(脚本賞)
1989
対象作品: 利休(脚本)
部門: 脚本賞
主催: 日本アカデミー賞協会
結果: 受賞
JTB旅行文学大賞
1993
対象作品: 仙人の桜、俗人の桜
主催: JTBパブリッシング
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 雪野

    「雪野」は、尾辻克彦による受賞作。受賞歴により注目された作品として、作者の問題意識と語りの特色を示す一作である。

    受賞作「雪野」を入口に、作者の表現世界へ導く。

    受賞作日本文学表現
  1. 『東京路上探険記』は、尾辻克彦による随筆です。受賞時に注目された主題や語りの調子を手がかりに、人物、場所、出来事が重なり合う作品として読むことができます。

    『東京路上探険記』は、題名が呼び込む情景と作者の関心を結びつけながら、受賞作としての輪郭を残す作品です。

    251ページ
    観察人生社会表現

作品

代表作

父が消えた

1980年 短編小説

父と私の関係を通して家庭の断片と記憶を描く短編。尾辻名義で発表され、芥川賞受賞作となった。

父子関係記憶家庭

雪野

1983年 小説

家族や人物描写を主軸とした作品。野間文芸新人賞受賞のきっかけとなった。

人物描写家族

東京路上探険記

1986年 エッセイ/観察記

東京の路上を歩き観察する路上観察を主題にした随筆集。講談社エッセイ賞受賞作。

路上観察都市論

新解さんの謎

1996年 エッセイ/ユーモア

国語辞典『新明解国語辞典』を独自の視点で読み解く読み物風のエッセイ。話題を呼んだ作品。

言語遊戯ユーモア

老人力

1998年 随筆

高齢化社会における新しい視点として『老人力』を提唱した随筆。流行語候補にも挙がるベストセラーとなった。

老い生活論ユーモア

全著作

  • 肌ざわり
  • 父が消えた
  • 雪野
  • 東京路上探険記
  • 老人力
  • 新解さんの謎
  • ライカ同盟
  • 猫の宇宙
  • 赤瀬川原平の名画探険
  • トマソン大図鑑
  • 全面自供!
  • じろじろ日記

翻案

  • 利休(映画・脚本共作)
  • 豪姫(映画・脚本共作)

作風・主題

文体
ユーモアを交えた随筆調の文体観察的で日常の細部を掬い取る描写アイロニーやパロディを織り交ぜる
頻出モチーフ
路上観察/トマソン父と子の関係中古品・生活の断片高齢化と『老人力』

健康

  • 十二指腸潰瘍
    1959(手術)
    手術を受け以後、脂っこいものがあまり食べられなくなるなどの影響があった
  • 胃癌
    2011(胃全摘手術)以降
    2011年に胃全摘手術を受け、以後療養生活が続いた
  • 敗血症/脳出血・肺炎の合併
    2014(死去)
    2014年に敗血症により入院先で死去。脳出血や肺炎などの併発が報告されている

評価・遺産

赤瀬川原平(尾辻克彦)は前衛美術と文学を横断する活動を通じて、トマソンや路上観察といった概念を広め、現代日本の文化・都市観察論に影響を与えた。『老人力』はベストセラーとなり一般文化にも強く浸透した。

記念館・博物館

  • 名古屋市美術館(赤瀬川原平展) 愛知県名古屋市
  • 千葉市美術館(赤瀬川原平の芸術原論 展) 千葉県千葉市

関連学会

  • 路上観察学会
  • 美学校関係の講座・同窓会

資料所蔵先

  • 筑摩書房所蔵資料(出版アーカイブ等)
  • 各地美術館の展覧会資料

大衆文化への影響

  • 『老人力』がベストセラーとなり、1998年に新語・流行語候補に入るなど一般文化にも浸透
  • 『トマソン』の概念は都市観察の定着した用語となった

引用

  • なるほどそうだったのかと思えるのが死の瞬間だ。
    出典: インタビュー / エッセイ(出典: Wikipedia 記述) (2014年)

豆知識

  • 『トマソン』という概念を世に広めた
  • 熱烈な読売ジャイアンツのファンとして知られた
  • 自宅の屋根にニラを生やした『ニラハウス』を藤森照信に設計してもらった
  • 晩年は闘病生活を送り、絶筆エッセイが追悼号に再掲された