日本の文学賞

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島尾 ミホ

しまお みほ

Shimao Miho

別名: 長田ミホ (Osada Miho) / 三保 (別表記)
ペンネーム: 三保漢字表記の別形として時折使用

プロフィール

性別
女性
生誕
1919-10-24 (鹿児島市, 鹿児島県)
死没
2007-03-25 (奄美市, 鹿児島県) 87歳
国籍
日本
言語
日本語
宗教
カトリック 1919年受洗
居住地歴
鹿児島市(出生地) → 奄美大島(名瀬、幼少期・晩年) → 加計呂麻島(育った場所) → 江戸川区小岩(上京・在住) → 千葉県佐倉市(1955年頃転居) → 指宿市(1975年転居) → 茅ヶ崎市(1975–1983在住)

経歴

職業
小説家, エッセイスト
活動期間
1959年〜2006年

学歴

日出高等女学校(現 目黒日本大学高等学校)
期間: 〜1937年
卒業年: 1937
国: 日本
卒業後は植物学者のもとで働き、後に帰郷。

受賞歴

南日本文学賞
1974
対象作品: 海辺の生と死
主催: 南日本新聞社
結果: Winner
田村俊子賞
1975
対象作品: 海辺の生と死
主催: 田村俊子賞選考委員会
結果: Winner

受賞・候補エディション

南日本文学賞 1回登壇
  1. 受賞作: 海辺の生と死

    『海辺の生と死』は、島尾ミホによる文学作品。1974年の受賞作として、題材を絞り込んだ表現と、人物や土地、時代の手触りを読者に残す構成が評価された。

    海辺の生と死は、限られた形式の中に時代と人の気配を刻む作品。

    239ページ
    人間心理時代性土地
田村俊子賞 1回登壇
  1. 受賞作: 海辺の生と死

    奄美の島での戦争体験と生活を、島尾ミホ自身の記憶から描く作品。個人史と地域史が重なり、女性の語りとして田村俊子賞にふさわしい強度を持つ。

    海辺の暮らしと戦争の記憶が、ひとりの女性の声で結ばれる。

    奄美戦争体験女性の記憶自伝的作品

作品

代表作

海辺の生と死

1974年 小説(短編・連作)

奄美諸島を舞台に、故郷や家族、死と生を主題にした短編・連作集。地域性と個人的記憶が織り込まれる作品群。

故郷家族死と生戦争の記憶
映像化・舞台化
  • [映画] 海辺の生と死 / 越川道夫 (2017)

祭り裏

1987年 短編集

同人誌『カンナ』掲載作などをまとめた短編集。奄美を題材にした作品が多い。

地域性民俗女性の視点

錯乱の魂から蘇って

1959年 手記

『婦人公論』に寄せた手記で、事実上の文壇デビュー作となった作品。

回復精神の内面家族

海嘯

2015年 長編小説(未完)

雑誌連載のまま未完となっていた長編を書籍化したもの(没後刊行)。

記憶家族

愛の棘

2016年 エッセイ集(没後刊)

没後に編集・刊行されたエッセイ集。島尾夫妻や奄美を巡る回想が含まれる。

回想夫婦関係

全著作

  • 海辺の生と死(1974)
  • 祭り裏(1987)
  • 錯乱の魂から蘇って(1959)
  • 海嘯(2015、没後刊)
  • 愛の棘(2016、没後刊)
  • 妻よ再びわれに(未刊)

翻案

  • 映画『海辺の生と死』(2017年、越川道夫監督)

作風・主題

文体
私小説的要素叙情的な文体地域描写の細密さ
頻出モチーフ
故郷(奄美)家族民俗・儀礼

健康

  • 心因性反応(精神的不調)
    1954–1955(入院・治療)
    長期の入院・療養を要し、家族関係や創作活動に影響を与えた。
  • 脳内出血
    2007-03-25(死因)
    この出血により死去した。

評価・遺産

奄美を題材にした作品群で知られ、夫・島尾敏雄との夫婦関係を巡る物語性でも注目される。没後も著作の復刻・映画化・研究が続き、地域文学の重要な作家と評価されている。

記念館・博物館

  • 島尾夫妻資料館(旧宿舎を資料館化) 鹿児島県奄美市(旧宿舎)
  • 島尾敏雄文学記念碑 瀬戸内町(加計呂麻島付近) 1987年開館

関連学会

  • 奄美・島尾敏雄研究会

資料所蔵先

  • 鹿児島県立図書館 奄美分館(島尾関連資料を所蔵)
  • 島尾家資料(私的所蔵)

大衆文化への影響

  • 映画『海辺の生と死』(2017年、越川道夫監督)
  • 映画『死の棘』(1990年、小栗康平監督)— 島尾敏雄の作品の映画化で、ミホはモデルの一人として言及される
  • 映画『ドルチェ-優しく』(1999年、アレクサンドル・ソクーロフ監督)に主演

引用

  • 北門の側まで来てゐます。ついてはいけないでせうか。御目にかゝらせて下さい、御目にかゝらせて下さい、なんとかして御目にかゝらせて下さい、決して取乱したりいたしません。 八月十三日真夜 ミホ 敏雄様 — 大平ミホ、1945年8月13日
    出典: 島尾ミホの手紙(1945年8月13日) (1945年)

豆知識

  • 島尾敏雄の代表作『死の棘』に登場する「妻」のモデルとされる。
  • 長女・島尾マヤは写真家島尾伸三の娘であり、2002年に52歳で死去した。
  • 孫に漫画家のしまおまほがいる。
  • 1999年にはアレクサンドル・ソクーロフ監督作『ドルチェ-優しく』に主演した。