田村俊子賞 たむらとしこしょう
阿武隈山麓の厳しい自然と貧しさの中で生きた農婦の記憶を、土の匂いを帯びた言葉で描く作品集。七十代で書き始めた吉野せいの文学が、強い生活の実感を放つ。
貧しさの底から、土に根を張った言葉が立ち上がる。
奄美の島での戦争体験と生活を、島尾ミホ自身の記憶から描く作品。個人史と地域史が重なり、女性の語りとして田村俊子賞にふさわしい強度を持つ。
海辺の暮らしと戦争の記憶が、ひとりの女性の声で結ばれる。