日本の文学賞

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曽野綾子

その あやこ

Sono Ayako

別名: 曾野綾子 / 三浦 知壽子

プロフィール

性別
女性
生誕
1931-09-17 (東京府南葛飾郡本田町(現:東京都葛飾区立石))
死没
2025-02-28 (東京都内の病院) 93歳
国籍
日本
言語
日本語
宗教
カトリック 1948年受洗 洗礼名: マリア・エリザベト
居住地歴
本田町(現・東京都葛飾区) → 田園調布(大森区) → 三浦半島(別荘)

経歴

職業
小説家, 政治評論家, 随筆家, 翻訳家
活動期間
1951年〜2025年
所属
日本財団(会長(1995–2005)), 日本芸術院(会員), 日本郵政(社外取締役)
所属団体
日本芸術院
影響を受けた人物
中河与一, 臼井吉見
ノミネート
芥川賞候補(遠来の客たち)

学歴

聖心女子大学
文学部 / 英文科
学位: 学士(文学)
国: 日本
幼稚園から大学まで聖心女子学院で学ぶ

受賞歴

ヴァチカン有功十字勲章
1979
主催: ローマ・カトリック教会(バチカン)
結果: 受章
女流文学賞
1980
対象作品: 神の汚れた手
主催: 女流文学賞選考委員会
結果: 選出(辞退)
土木学会著作賞
1987
対象作品: 湖水誕生
主催: 土木学会
結果: 受賞
正論大賞
1988
主催: 産経新聞(正論編集部)
結果: 受賞
日本芸術院賞
1993
主催: 日本芸術院
結果: 受賞
恩賜賞(日本芸術院恩賜賞)
1993
主催: 日本芸術院
結果: 受賞
NHK放送文化賞
1995
主催: NHK
結果: 受賞
吉川英治文化賞
1997
主催: 吉川英治文化賞選考委員会
結果: 受賞
読売国際協力賞
1997
主催: 読売新聞社
結果: 受賞
文化功労者
2003
主催: 文部科学省
結果: 選出
菊池寛賞
2012
主催: 菊池寛賞選考委員会
結果: 受賞

受賞・候補エディション

女流文学賞 1回登壇
  1. 受賞作: 神の汚れた手

    三浦半島の小さな産婦人科医院を舞台に、生誕と堕胎の現場に立つ医師・野辺地貞春を描く長編小説である。無神論者でありながら自らの倫理に従う医師の日常を通して、生命の尊厳、性、妊娠、中絶をめぐる現代の矛盾に踏み込む。

    生と死のどちらにも手を貸す産婦人科医の日常から、生命の尊厳と現代の倫理が問われる。

    688ページ
    産婦人科医生命倫理中絶生誕信仰と無神論
日本芸術院賞 1回登壇
  1. 受賞作: 作家としての業績

    「作家としての業績」は、曾野綾子の継続的な創作・実践に対して評価された芸術上の業績です。個別の一冊ではなく、長年の活動全体が受賞対象になっています。

    曾野綾子の表現を知る入口となる芸術上の業績です。

    芸術上の業績日本芸術院賞受賞作

作品

代表作

遠来の客たち

1955年 短編集

文壇デビュー作となった短編集。芥川賞候補に挙がり出世作となった作品群を収める。

戦後の社会変化人物の孤独倫理と信仰

砂糖菓子が壊れるとき

1966年 長編小説

スター的存在をモデルにした人間ドラマ。名声と崩壊を描いた作品。

名声と自己女性像虚構と現実
映像化・舞台化
  • [映画] 砂糖菓子が壊れるとき(映画化)

太郎物語 高校編

1973年 青春小説

長男をモデルにした青春小説シリーズの一編。若者の成長と家族を描く。

成長家族教育

虚構の家

1974年 小説

家庭内の暴力や人間関係の複雑さを描いたベストセラー小説。

家庭内問題暴力人間心理

神の汚れた手

1979年 小説

産婦人科医を主人公に、堕胎や生命の尊厳を問う社会派の長編。

生命倫理医療宗教と道徳
翻訳
  • Watcher from the Shore(英訳, Edward Putzar 1990)

天上の青

1990年 小説(犯罪小説)

実際の事件を下敷きにした極限の愛と犯罪を描く作品。

犯罪愛の極限道徳的葛藤
翻訳
  • No Reason for Murder(英訳, Edward Putzar 2003)
  • Sineva nebes(ロシア語訳)

全著作

  • 裾野(デビュー作, 1951)
  • 遠来の客たち(短編集, 1955)
  • 砂糖菓子が壊れるとき(1966)
  • 太郎物語 高校編(1973)
  • 虚構の家(1974)
  • 神の汚れた手(1979)
  • 天上の青(1990)
  • 誰のために愛するか(随筆, 1970)
  • 戒老録(随筆, 1972)
  • 老いの才覚(エッセイ, 2010)

翻案

  • 砂糖菓子が壊れるとき(映画化・若尾文子主演)
  • 二十一歳の父(NHKドラマ化)

作家による翻訳

  • オズのまほうつかい(講談社、1963)
  • 赤毛のアン(河出書房、1966)

作品の翻訳

  • Watcher from the Shore(『神の汚れた手』英訳、Edward Putzar, 1990)
  • No Reason for Murder(『天上の青』英訳、Edward Putzar, 2003)
  • Sineva nebes(ロシア語訳)

作風・主題

文体
宗教的・倫理的視点を含む随筆的な語り口保守的な論旨を持つ論考的文体
頻出モチーフ
信仰と宗教老い・死家族と絆個人の責任と倫理

健康

  • 不眠症
    30代頃(具体的年次不詳)
    創作活動に一時的な影響があったが、その後克服したとされる
  • 老衰(死因)
    2025年2月(終末期)
    2025年2月28日に東京都内の病院で老衰により死去

評価・遺産

戦後日本を代表する作家・随筆家の一人として多数のベストセラーと受賞歴を持ち、宗教的視点や高齢化・生き方に関する論考で広く知られる一方、沖縄戦や移民に関する発言で度々論争を招いた。文化功労者・日本芸術院会員としての評価とともに、保守的論客としての影響力も大きい。

関連学会

  • 日本芸術院

資料所蔵先

  • 国立国会図書館(所蔵)
  • 日本財団アーカイブ(関連資料)

大衆文化への影響

  • 『砂糖菓子が壊れるとき』映画化(若尾文子主演)
  • NHKなどでのドラマ化・テレビ出演(審査員など)

引用

  • 居住区だけは、白人、アジア人、黒人というふうに分けて住む方がいい、と思うようになった。
    出典: 産経新聞連載コラム「透明な歳月の光」 (2015年)
  • 差別ではなく区別である。
    出典: 産経新聞への応答(発言・ブログ等) (2015年)

豆知識

  • 洗礼名はマリア・エリザベト(1948年に洗礼)
  • 夫は作家・三浦朱門
  • デビュー作は短編『裾野』(1951年)
  • 『誰のために愛するか』など多数のベストセラーを執筆(数百万部の売上作品あり)
  • 日本財団会長(1995–2005)を務め、国際的な援助活動にも関与した