日本の文学賞

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武田 百合子

たけだ ゆりこ

Takeda Yuriko

プロフィール

性別
女性
生誕
1925-09-25 (神奈川県横浜市)
死没
1993-05-27 (北里大学病院(神奈川県)) 67歳
国籍
日本
言語
日本語
宗教
仏教
居住地歴
横浜市(出生) → 目黒区(長泉院・転居) → 港区赤坂(在住) → 山梨県富士桜高原(武田山荘)

経歴

職業
随筆家, 作家, 日記作家
活動期間
1943年〜1993年
影響を受けた人物
室生犀星
影響を与えた人物
武田泰淳

学歴

横浜第二高等女学校(現:神奈川県立横浜立野高等学校)
期間: 〜1943
卒業年: 1943
国: 日本
在学中に同人誌『かひがら』に参加し詩や文章を投稿

受賞歴

田村俊子賞
1977
対象作品: 富士日記 不二小大居百花庵日記
主催: 田村俊子賞選考委員会
結果: 受賞
読売文学賞
1980
対象作品: 犬が星見た — ロシア旅行
部門: 随筆・紀行
主催: 読売新聞社
結果: 受賞

受賞・候補エディション

田村俊子賞 1回登壇
  1. 受賞作: 富士日記

    武田百合子が、夫・武田泰淳と過ごした富士山麓の山荘での生活を記した日記文学。家族、犬、食事、天候、死の気配までを克明にとらえ、日常の細部から強い文学的な時間を立ち上げる。

    富士山麓の暮らしの細部が、読む者の前で静かに文学へ変わっていく。

    448ページ
    日記文学家族富士山麓日常の観察

作品

代表作

富士日記 不二小大居百花庵日記

1977年 随筆・日記

山荘での生活と夫・武田泰淳との日常を淡々と綴った日記。受付的な眼差しと率直な描写で高い評価を受けた処女作。

日常夫婦関係自然(富士山)死と喪失

犬が星見た ロシア旅行

1979年 旅行記・随筆

ソ連および北欧訪問の旅行記。日常的な観察眼とユーモラスな視点で綴られ、読売文学賞を受賞した。

風景異文化との出会い

ことばの食卓

1984年 随筆

言葉や表現についての随想を集めたエッセイ集。言語と日常の関わりを繊細に描く。

言葉読書食と生活

遊覧日記

1987年 随筆・日記

写真家の娘・武田花の写真を交えた散策や旅の記録。日常の断片を繊細に切り取る形式。

記憶家族

日日雑記

1992年 日記・随筆

雑誌掲載の連載をまとめた日記集。自身の老いや死を自覚する記述も含まれ、晩年の代表作の一つとされる。

日常老い死の自覚

全著作

  • 富士日記 不二小大居百花庵日記
  • 犬が星見た ロシア旅行
  • ことばの食卓
  • 遊覧日記
  • 日日雑記
  • 武田百合子全作品(全7巻)
  • 精選女性随筆集5 武田百合子(選:川上弘美)
  • あの頃 単行本未収録エッセイ集(編:武田花)

作風・主題

文体
日記体を基調とした率直で平明な文体私的で瞬間を切り取る観察眼ユーモアと厳しさを併せ持つ語り口
頻出モチーフ
日常生活食べ物富士山死と喪失

健康

  • 肝硬変
    最晩年(〜1993)
    1993年に肝硬変で死去。晩年の日記に死期の自覚が記されている。

評価・遺産

率直で生活密着の随筆・日記を通じて多くの読者を魅了した。代表作『富士日記』『犬が星見た』は高い評価を受け、死後に全集や研究書が刊行されている。一方で遺言により多くの原稿や手帖が焼却されたため、研究資料は限られる部分がある。

資料所蔵先

  • 中央公論新社(刊行物アーカイブなど)
  • 個人所蔵(武田花による所蔵・管理)

大衆文化への影響

  • KAWADE夢ムック 文藝別冊『武田百合子』 (2004)
  • 雑誌『クウネル』創刊号での武田花による回想

引用

  • 私の死後、焼却して欲しい。
    出典: 遺言(娘・武田花への要望) (1993年)

豆知識

  • 夫は小説家の武田泰淳で、泰淳の死後に夫との日々を綴った『富士日記』で名を上げた。
  • 晩年の多くを山梨の武田山荘(富士桜高原)で過ごした。
  • 遺言により日記や原稿の多くが娘・武田花により処分された。
  • 長女・武田花は写真家として活動している。