日本の文学賞

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中日詩賞 ちゅうにちししょう

第8回(1960年)

受賞者

4名
伊藤正斉 いとう せいさい 詩人賞
粘土

伊藤正斉の詩集で、物質としての粘土の手触りから、人間の身体感覚や創造の根源へ近づく。戦後詩の硬質な言葉で、形を得る前の生命感と不安を抱え込む作品である。

まだ形を持たない粘土の重みが、戦後の身体と創造の感覚を呼び起こす。

98ページ
現代詩物質感身体創造戦後詩
小池鈴江 こいけ すずえ 努力賞
夜光時計

小池鈴江の詩集。夜に光る時計のイメージを軸に、時間、記憶、生活の静かな気配を詩へと移す作品である。

暗がりに浮かぶ時計の光が、時間と記憶の手触りを静かに照らす。

100ページ
時間記憶生活感覚現代詩
有馬敲 ありま たく 努力賞
薄明の壁

有馬敲の初期詩集。薄明のなかに立つ壁という像を通じて、戦後の社会感覚、個人の閉塞、向こう側への希求を描く。

薄明の壁は、閉ざされた場所と、その向こうへ出ようとする詩の力を映す。

現代詩戦後社会壁の象徴閉塞と越境
岩崎昭弥 いわさき あきや 努力賞
墓碑銘

岩崎昭弥の詩集。墓碑銘という題名のもと、死者への言葉、記憶の刻印、残された者のまなざしを静かに扱う作品集である。

石に刻まれる言葉のように、詩は死者と記憶のあいだに立ち続ける。

86ページ
死者への言葉記憶現代詩墓碑の象徴