日本の文学賞

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日本芸術院賞 にほん げいじゅついん しょう

第42回(1986年)

芸術

受賞者

8名
髙橋剛 恩賜賞
稽古場の踊り子

高橋剛の彫刻作品。稽古場に立つ踊り子の姿を通して、舞台上の完成された動きではなく、訓練の途中にある身体の緊張と静けさを表す。

踊り子の稽古中の身体に宿る緊張をとらえた彫刻。

彫刻踊り子稽古身体日展
関主税 受賞

関主税の日本画作品。題名の「野」が示す広がりのなかで、自然の気配や土地の静けさを画面にとどめる作品と考えられる。

野の広がりと自然の静けさを描く日本画作品。

日本画自然風景静けさ
廣瀬功 受賞
高原の秋

廣瀬功の洋画作品。高原の秋景を題材に、澄んだ空気、季節の色彩、遠くまで開ける風景の静けさを描く作品と考えられる。

秋の高原の空気と色を描く洋画作品。

洋画高原風景色彩
祀跡

『祀跡』は折原久左エ門による白銅鋳造の工芸作品。結び合う人の気配や、心のよりどころとしての祭祀を立体の構成に移し、金属の硬さの中に静かな祈りの場を作り出している。

金属の造形に、人が集い祈る場所の記憶を刻む。

金属工芸祭祀共同体祈り
浅見筧洞 受賞
曽子語

『曽子語』は浅見筧洞の書作品。儒家の古典に連なる語を題材に、謹厳な線と余白で思想の重みを表した日展出品作である。

古典の言葉を、引き締まった筆致で現代の書作品へ結晶させる。

儒教古典日展筆線
水上勉 恩賜賞
作家としての業績

水上勉の作家としての業績は、社会の周縁に置かれた人々、宗教、貧困、故郷の記憶を見つめ続けた長い創作活動に対する評価である。『雁の寺』『越前竹人形』『飢餓海峡』『良寛』など、叙情と社会性を兼ねた作品群が中心にある。

貧しさ、信仰、故郷の記憶を、長い作家生活の中で物語へ変えた。

作家業績社会派文学信仰故郷
山田一雄 受賞
洋楽界に貢献した業績

山田一雄の洋楽界への貢献は、指揮者・作曲家として日本のオーケストラ文化を育て、近現代音楽と演奏現場の双方に力を注いだ活動に対する評価である。

指揮と作曲を通じて、日本の洋楽の現場を押し広げた。

音楽業績指揮作曲オーケストラ
中村扇雀 受賞
歌舞伎の優れた演技

中村扇雀の歌舞伎における演技は、上方歌舞伎の芸を背景に、役の情感と型の美しさを両立させた舞台表現として評価された。

上方歌舞伎の芸を、端正な型と情のある演技で示した。

歌舞伎演技上方歌舞伎舞台芸術