日本児童文学者協会新人賞 にほんじどうぶんがくしゃきょうかいしんじんしょう
第10回(1977年)
創作評論・研究
受賞者
3名
トビウオは木にとまったか
菊池俊の児童文学で、子どもの疑問や冒険心を題名からも感じさせる作品である。自然や生きものへの関心を入口に、未知のものを確かめようとする子どもの心を描く。
飛ぶ魚は木にとまれるのかという問いが、子どもの好奇心を物語へ導く。
好奇心自然児童文学冒険
闇と光の中
日野多香子の初期作品で、題名が示すように暗さと希望のあいだに置かれた子どもの心を扱う児童文学である。困難の中で支えを求める感情を、静かな筆致で追う作品として読める。
暗さの中に差し込む光を、子どもの心の揺れとして描く。
困難希望子どもの心家族
樹によりかかれば(詩集)
和田茂の詩集で、樹にもたれる身体感覚を手がかりに、自然と人の心の距離を見つめる作品である。静かな比喩の中に、成長や孤独、支えを求める感情が重なる。
樹に身を預ける感覚から、孤独と支えの詩情が立ち上がる。
詩自然孤独支え