日本の文学賞

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日本ホラー小説大賞 にほんホラーしょうせつたいしょう

第11回(2004年)

ホラー小説新人文学賞

受賞者

3名
早瀬乱 はやせ らん 佳作

記憶を消す研究に関わった元バンドボーカルの男が、消したはずの過去と死んだはずの同級生の影に追われる長編ホラー。記憶の欠落が現実認識を崩し、事件の輪郭を不穏に変えていく。

忘却を望んだ男の前に、消したはずの記憶が別の恐怖となって戻ってくる。

425ページ
記憶消去心理ホラー過去の回帰現実の揺らぎ
森山東 もりやま あずま 受賞

京都の花街で舞妓として初めて店に出る儀式の日、過去に死んだ少女の霊が姿を現す表題作を中心にしたホラー短編集。祇園の制度や記憶を背景に、華やかさの陰に潜む怨念を描く。

晴れの儀式の日、花街の記憶から死者の影が立ち上がる。

200ページ
京都花街怪談怨念
福島サトル ふくしま さとる 佳作

新聞記者を辞めた語り手が、死者の言葉を呼び返そうとする奇妙な男の依頼を受け、幻聴と不吉な出来事に巻き込まれていく短編集。言葉の呪術性と現実感覚の崩れが、静かな不安を積み上げる。

庭に増え続ける木賊と死者の言葉が、語り手の現実を侵食していく。

335ページ
言葉の呪術性短編ホラー幻聴死者の声