日本の文学賞

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とくさ (角川ホラー文庫 112-1)

日本ホラー小説大賞

とくさ (角川ホラー文庫 112-1)

福島サトル

新聞記者を辞めた語り手が、死者の言葉を呼び返そうとする奇妙な男の依頼を受け、幻聴と不吉な出来事に巻き込まれていく短編集。言葉の呪術性と現実感覚の崩れが、静かな不安を積み上げる。

言葉の呪術性短編ホラー幻聴死者の声

作品情報

庭に増え続ける木賊と死者の言葉が、語り手の現実を侵食していく。

福島サトルの角川ホラー文庫作品。表題作を含む短編集で、日本ホラー小説大賞短編賞佳作として刊行された。

書籍情報

出版社
KADOKAWA
発売日
2004-11-10
ページ数
335ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784043772018
ISBN-10
4043772017
価格
151 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

土台許されない事なのよ。死んだ人間の言葉を呼び返すなんて。 新聞記者の職を辞した私は、突然訪ねてきた男に雑誌記事の執筆を依頼されるが、幻聴に追われ、取材相手だった老婆の死に遭遇する。庭に増殖しつづける木賊。言葉のもつ呪術的な力が次第に現実感覚を失わせてゆく。

レビュー

  • 幻想小説でした

    表題作「とくさ」の他に短編が3つ。 「ナイヤガラ」 私個人としてはこれが一番好き。猫の目玉を動かすとか、最後の行の文が印象に残りました。 文章がちょっと読みにくいのかもしれません。堅い感じです。 「掌」 これは解説にもあったように、長編にすべきでしょう。 もっと書きこまなければならないところがあるのに、その他の道具や背景に力を入れているような気がしました。 「犬ヲ埋メル」 途中の情景が怖かったです。気がついたら夢を見ていた、という表現が多くちょっと不満でした。 「とくさ」 タイトルがあまり絡まってません。でも読んでいる途中のグラグラしてくる感じは好きです。 総じて、過去形を多用しているので堅い感じはします。作者はお話よりも、情景を描きたかったんだろうな、と思いました。話よりも、その他を細かく書いています。そのせいか、ところどころわかりにくいです。 文の区切りや会話の運びが読んでいるうちに、ぞわぞわきます。ノスタルジック、と解説に書かれていましたが、私にはよくわかりません。昔風にしたかったのか、漢字が多く使われていますがくどいほどではないです。そのせいか、あまり昔風に思えませんでした。

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