ジャンプ小説新人賞 じゃんぷしょうせつしんじんしょう
第1回(1991年)
小説文学賞新人賞
受賞者
5名
前野兆治
大賞
川崎ドリーム
『川崎ドリーム』は、川崎球場をめぐる野球文化と観客の熱を題材にした前野兆治の小説である。副題に「川崎球場に客が来た日」と伝えられる通り、プロ野球の現場とファンの記憶を物語へ引き寄せた作品として知られる。
閑散とした球場に人が集まる一日を通して、野球場の夢と熱気を描く。
野球川崎球場ファン文化ノンフィクション性
定金伸治
大賞
『ジハード』は、定金伸治による歴史冒険小説である。十字軍とイスラム勢力がせめぎ合う時代を舞台に、故国を離れたヨーロッパ貴族ヴァレリーの知略と誇りを中心に、聖地をめぐる戦いを描く。
十字軍の嵐の中、故国を捨てた青年が知略で聖地の戦いに向かう。
276ページ
歴史小説十字軍知略信仰と戦争
村山由佳
佳作
高校生の矢崎武志が、テレビに映った見知らぬ風景をきっかけに強烈な既視感へ引き込まれる青春ファンタジー。意識を失うたびに戦国の記憶を追体験し、前世の宿命と現在の恋が重なっていく。
時を越えてよみがえる記憶が、少年の恋と運命を動かしていく。
268ページ
前世の記憶青春恋愛戦国時代宿命
夢幻
努力賞
夢幻によるライトノベルシリーズの第1作。夜と魔法の気配を帯びた学園風の冒険譚として始まり、叶恭弘の挿画とともにジャンプJブックスの初期ラインアップを支えた。
夜の気配と魔法の高揚が、少年少女の冒険を走らせる。
244ページ
ライトノベル魔法学園冒険シリーズ第1作
渋谷英樹
努力賞
人間社会を猫の視点からずらして眺める、ユーモラスな発想のJUMP J BOOKS作品。渋谷英樹と刀根夕子の共著で、猫をめぐる奇想を通じて日常の価値観を軽やかに反転させる。
猫が世界の中心に立つと、人間の日常は少し違って見えてくる。
244ページ
猫ユーモア日常の反転若者向け小説