日本の文学賞

← 岸田國士戯曲賞に戻る

岸田國士戯曲賞 きしだくにおぎきょくしょう

第56回(2012年)

戯曲賞若手劇作家育成

受賞者

3名
ノゾエ征爾 のぞえ せいじ 受賞

両親の離婚、失職、突然の転落といった出来事を抱えた人々が、チョークで描ける壁を媒介に喪失と模索を続ける戯曲。行き詰まりの中でも少しずつ前へ進む人間の姿を、ユーモアと痛みを交えて描く。

チョークで描かれる風景の中で、喪失した人々が少しだけ前へ進む。

159ページ
現代戯曲喪失家族労働模索
藤田貴大 ふじた たかひろ 受賞

帰宅の合図、食卓を待つ時間、潮の匂いがする世界をめぐって、家族や共同体の記憶を重ねる戯曲。親密な言葉と身体の反復を通じて、帰る場所を求める感覚と失われた時間を舞台化する。

帰る合図と食卓の記憶が、失われた場所への思いを呼び起こす。

200ページ
現代戯曲家族帰る場所記憶共同体
矢内原美邦 やないはら みくに 受賞

シェイクスピア『アテネのタイモン』を下敷きに、不幸のどん底でもがく人々がなお前向きに生きようとする姿を描く現代戯曲。資産家、メイド、リンゴ農家らの関係を通じて、破滅と再生の身ぶりを立ち上げる。

どん底にいる人々が、なお前向きな叫びを上げる現代版タイモン。

173ページ
現代戯曲シェイクスピア翻案不幸再生身体表現