岸田國士戯曲賞 きしだくにおぎきょくしょう
松原俊太郎『山山』は、東日本大震災と原発事故後の風景を背景に、汚染物質の山と美しい山のあわいで暮らす家族を描く戯曲である。独白的な言葉の連なりが、労働、愛、生と死、表象の問題を寓話的に浮かび上がらせる。
美しい山と黒い山のあいだで、家族の言葉が震災後の世界を押し広げていく。