九州さが大衆文学賞 きゅうしゅうさがたいしゅうぶんがくしょう
第10回(2003年)
推理小説歴史小説時代小説
受賞者
4名
小日向源伍の終わらない夏
九州さが大衆文学賞の大賞に選ばれた歴史・時代小説。小日向源伍という人物の終わらない夏を題名に掲げ、季節の熱気と人生の未決着を重ねる大衆文学作品として位置づけられる。
終わらない夏の熱気が、小日向源伍の人生を物語へ押し出す。
時代小説人物夏大衆文学九州さが大衆文学賞
江戸から長崎へ先乗りした奉行所与力・伊立重蔵が、阿片や鉄砲の抜け荷をめぐる一味に蝕まれた街へ踏み込む時代小説。異国と交易の匂いを帯びた長崎を舞台に、悪と利権へ立ち向かう新シリーズの第一作である。
長崎の街を蝕む麝香ねずみの一味に、江戸から来た与力が挑む。
255ページ
長崎時代小説奉行所密貿易捕物
官報を読む男
九州さが大衆文学賞の佳作作品。官報を読むという静かな行為を題名に据え、公的な文書の細部から事件や人物の事情が立ち上がるタイプの物語として想像力を誘う。
官報の小さな文字から、人の運命と社会の裂け目が見えてくる。
大衆文学官報文書事件社会
殺生佛
『殺生佛』は、九州さが大衆文学賞で選ばれた久島達也の作品。公開書誌で単行本・文庫としての刊行を確認できず、仏教的な語感をもつ題名から、人の業や死生観を大衆文学の枠で扱った作品と考えられる。
重い題名が示すように、罪と救いの気配をまとった受賞作。
大衆文学死生観罪と救い
三養基郡上峰町