日本推理作家協会賞 にほんすいりさっかきょうかいしょう
第31回(1978年)
推理小説
受賞者
4名『乱れからくり』は、泡坂妻夫の本格ミステリ長編である。玩具会社一族に続く不可解な死と、屋敷の巨大迷路に隠されたからくりを、奇術的な発想と論理で解きほぐしていく。
玩具と迷路と一族の秘密が、精巧なからくりとして組み上がる。
384ページ
本格ミステリからくり迷路一族の秘密
『事件』は、大岡昇平が裁判の進行を通じて真実の揺らぎを描く法廷小説である。単純に見えた殺人事件が証言と審理の積み重ねで複雑化し、裁判がどこまで事実に迫れるのかを問う。
法廷の言葉が、ひとつの事件に潜む複数の真実を照らし出す。
599ページ
法廷小説裁判真実証言
『課外授業 ミステリにおける男と女の研究』は、青木雨彦が海外ミステリを男女関係の描かれ方から読み解く評論である。推理小説を人間関係の小説として見直し、洒脱な語り口で作品世界を案内する。
ミステリの中の男と女を読み解き、犯罪小説の人間模様を照らす。
269ページ
ミステリ評論男女関係海外ミステリ作品論