日本推理作家協会賞 にほんすいりさっかきょうかいしょう
第57回(2004年)
推理小説
受賞者
2名
ワイルド・ソウル
垣根涼介の『ワイルド・ソウル』は、戦後移民政策で南米へ渡った人々の苦難と、現代日本への復讐劇を重ねる長編犯罪小説。冒険小説の推進力と社会派の視線を併せ持ち、国家と個人の責任を問う。
熱帯の記憶と現代日本の闇が、復讐の物語として交差する。
622ページ
移民復讐冒険小説戦後史
歌野晶午の『葉桜の季節に君を想うということ』は、元探偵の男を中心に、恋愛、詐欺事件、過去の記憶を絡めたミステリ。軽快な語りの奥に仕掛けを潜ませ、読み終えたあとに物語全体の見え方を変える。
春の名残のような題名の下で、人生と記憶の見え方が反転する。
444ページ
叙述トリック恋愛記憶人生