日本の文学賞

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垣根 涼介

かきね りょうすけ

Ryosuke Kakine

別名: 西山 陽一郎 / Nishiyama Yoichiro
ペンネーム: 垣根 涼介筆名(本名は西山陽一郎)

プロフィール

性別
男性
生誕
1966-04-27 (長崎県諫早市)
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
長崎県諫早市(出生地) → 東京都(上京・在住)

経歴

職業
小説家
活動期間
2000年〜
影響を受けた人物
サマセット・モーム, トルーマン・カポーティ, ガブリエル・ガルシア=マルケス
ノミネート
2013年 第4回山田風太郎賞候補(『光秀の定理』), 2014年 第2回京都本大賞候補(『光秀の定理』), 2017年 第156回直木三十五賞候補(『室町無頼』), 2018年 第9回山田風太郎賞候補(『信長の原理』), 2019年 第160回直木三十五賞候補(『信長の原理』), 2019年 第7回京都本大賞候補(『室町無頼』)

学歴

筑波大学
第二学群 人間学類
国: 日本
第二学群人間学類卒業

受賞歴

サントリーミステリー大賞
2000
対象作品: 午前三時のルースター
部門: 大賞・読者賞
主催: 公募ガイド(サントリーミステリー大賞)
結果: Winner
大藪春彦賞
2004
対象作品: ワイルド・ソウル
主催: 大藪春彦賞選考委員会
結果: Winner
吉川英治文学新人賞
2004
対象作品: ワイルド・ソウル
主催: 吉川英治文学新人賞選考委員会
結果: Winner
日本推理作家協会賞
2004
対象作品: ワイルド・ソウル
部門: 長編及び連作短編集部門
主催: 日本推理作家協会
結果: Winner
山本周五郎賞
2005
対象作品: 君たちに明日はない
主催: 山本周五郎賞選考委員会
結果: Winner
長崎県県民表彰特別賞
2005
主催: 長崎県
結果: Winner
本屋が選ぶ時代小説大賞
2016
対象作品: 室町無頼
主催: 本屋が選ぶ時代小説大賞運営委員会
結果: Winner
直木三十五賞
2023
対象作品: 極楽征夷大将軍
主催: 直木三十五賞選考委員会
結果: Winner

受賞・候補エディション

  1. 第17回(2000年) 大賞・読者賞
    受賞作: 午前三時のルースター

    『午前三時のルースター』はアジアを舞台にした冒険ミステリ。深夜の不穏な時間から始まる事件を通じ、若者の行動力と危険な旅を描きます。

    『午前三時のルースター』は、冒険ミステリを軸に人物と時代の手触りを描く作品です。

    冒険ミステリアジア若者
大藪春彦賞 1回登壇
  1. ブラジル移民政策に翻弄された人々の怒りと復讐を、現代の犯罪小説として大きなスケールで描く長編。

    ワイルド・ソウルは、受賞時の題名が伝える核を手がかりに、登場人物の選択と変化を追う作品です。

    525ページ
    移民復讐犯罪小説
  1. 受賞作: ワイルド・ソウル

    垣根涼介の『ワイルド・ソウル』は、戦後移民政策で南米へ渡った人々の苦難と、現代日本への復讐劇を重ねる長編犯罪小説。冒険小説の推進力と社会派の視線を併せ持ち、国家と個人の責任を問う。

    熱帯の記憶と現代日本の闇が、復讐の物語として交差する。

    622ページ
    移民復讐冒険小説戦後史
山本周五郎賞 1回登壇
  1. リストラ請負会社に勤める面接官を主人公に、働くことの痛みと再出発を描く連作小説。職場を去る人々との対話を通して、現代の雇用と人生の選択を軽やかさと苦味を交えて描きます。

    君たちに明日はないは、垣根涼介の作品世界を端的に伝える一作です。

    317ページ
    仕事リストラ再出発現代社会
山田風太郎賞 3回登壇
  1. 受賞作: 光秀の定理

    『光秀の定理』は、垣根 涼介による受賞作で、2013年の該当文学賞で選ばれた作品です。受賞情報と書誌データを照合し、作品単位で紹介できる範囲の情報を整理しました。

    2013年の受賞作として記録される『光秀の定理』の書誌と作品概要。

    464ページ
    受賞作受賞作2013年
  2. 受賞作: 室町無頼

    『室町無頼』は、垣根涼介による受賞作。人物の選択、時代や場所の空気、語りの余韻を通じて、読後に残る問いを描く作品として整理した。

    『室町無頼』は、受賞歴と書誌情報をあわせて読むことで輪郭が見えてくる作品である。

    文学人生記憶
  3. 受賞作: 信長の原理

    織田信長の内面と家臣団の力学を、組織の法則という視点から描く歴史長編。信長の渇望、家臣の焦燥、裏切りの予感が、本能寺へ向けて収束していく。

    信長の行動原理から、本能寺へ至る歴史のうねりを描く。

    592ページ
    歴史小説織田信長本能寺の変組織論戦国時代
直木三十五賞 1回登壇
  1. 受賞作: 極楽征夷大将軍

    天下人への欲望を持たない足利尊氏像を起点に、室町幕府成立を新しい角度から描く大作歴史小説。

    やる気のなさが、かえって歴史を動かしていく。

    足利尊氏室町幕府歴史小説権力

作品

代表作

午前三時のルースター

2000年 ミステリー

ホーチミン市を舞台に、近畿日本ツーリストでの添乗経験を下敷きにした長編。デビュー作でサントリーミステリー大賞を受賞した。

極限状態外国都市自己覚醒
映像化・舞台化
  • [テレビドラマ] 午前三時のルースター (2000)

ヒートアイランド

2001年 ミステリー/サスペンス

都市を舞台に犯罪や暴力を描くハードなサスペンスシリーズの代表作。

都市犯罪社会的閉塞暴力
映像化・舞台化
  • [映画] ヒートアイランド / 片山修 (2007)

ワイルド・ソウル

2003年 ミステリー

企業社会や個人の闇を描いた長編。複数の文学賞を受賞し、作家としての地位を確立した作品。

社会派ミステリー個人の葛藤暴力と倫理

君たちに明日はない

2005年 ミステリー/社会派

リストラ請負人を主人公にした社会派長編。著者自身のサラリーマン経験を下敷きにしている。

リストラ労働問題社会の冷酷さ
映像化・舞台化
  • [テレビドラマ] 君たちに明日はない (2010)

光秀の定理

2013年 歴史小説

明智光秀を主題に据えた歴史小説で、作者の作風が歴史ジャンルに広がった転機となった作品。

歴史的人物の再解釈権力と人間

室町無頼

2016年 歴史小説

応仁の乱前夜の政治的無秩序を描く歴史小説。第6回本屋が選ぶ時代小説大賞受賞作。

無政府状態権力闘争室町時代
映像化・舞台化
  • [映画] 室町無頼 / 入江悠 (2025)

信長の原理

2018年 歴史小説

織田信長を題材に史実と虚構を織り交ぜて描いた長編。

権力野望歴史再考

極楽征夷大将軍

2023年 歴史小説

足利尊氏を描いた長編歴史小説。第169回直木三十五賞受賞作。

武将伝権力の興亡

全著作

  • 午前三時のルースター(2000)
  • ヒートアイランド(2001)
  • ワイルド・ソウル(2003)
  • ギャングスター・レッスン(2004)
  • サウダージ(2004)
  • クレイジーヘヴン(2004)
  • 君たちに明日はない(2005)
  • 借金取りの王子(2007)
  • 張り込み姫(2010)
  • ボーダー(2010)
  • 月は怒らない(2011)
  • 人生教習所(2011)
  • 狛犬ジョンの軌跡(2012)
  • 光秀の定理(2013)
  • 室町無頼(2016)
  • 信長の原理(2018)
  • 涅槃(2021)
  • 極楽征夷大将軍(2023)

翻案

  • 午前三時のルースター(テレビドラマ、2000年)
  • ヒートアイランド(映画、2007年、監督:片山修)
  • 君たちに明日はない(テレビドラマ、2010年、NHK)
  • 室町無頼(映画化、2025年公開予定、監督:入江悠)

作風・主題

文体
極限状態の描写ミステリー/冒険活劇歴史小説への転向(近年)心理描写の重視スピーディーな展開
頻出モチーフ
極限での自意識の覚醒リストラや社会的圧力権力と暴力地方と都市の対比

評価・遺産

現代ミステリーを出発点に冒険活劇や社会派小説、近年は歴史小説まで幅広く手がける作家。サントリーミステリー大賞や日本推理作家協会賞、吉川英治文学新人賞、山本周五郎賞、本屋が選ぶ時代小説大賞など主要な受賞歴を持ち、2023年には直木三十五賞を受賞して更に注目を集めた。

資料所蔵先

  • 国立国会図書館 書誌データ
  • 筑波大学基金(プロフィール資料)

大衆文化への影響

  • テレビドラマ化や映画化によって広い層に知られるようになった
  • NHKの連続ドラマ化や劇場映画化など、メディア展開がある

豆知識

  • 本名は西山陽一郎(筆名:垣根涼介)。
  • デビュー前はリクルート、近畿日本ツーリストに勤務していた。
  • デビュー作『午前三時のルースター』でサントリーミステリー大賞(大賞・読者賞)を受賞し専業作家となった。
  • 若い頃に1日1冊、2年間で約700冊の読書に取り組んだとされる。
  • 28歳でマンションを購入したがバブル後の経済変動で返済が困難になった経験がある。