小熊秀雄賞 おぐまひでおしょう
『中庭にむかいて』は、小松郁子の詩集。内側へ開かれた中庭のイメージを通して、私的な空間、沈黙、視線の動きを詩のことばで形にする。
中庭へ向かう視線が、内面の静けさと緊張を呼び起こす。
『吃りの鼻唄』は、江原光太の詩集。言葉がなめらかに進まない身体感覚や、声になりきらない歌を詩の主題へ変える、強い個性を持つ作品である。
つかえる声と鼻唄が、詩のリズムとして立ち上がる。