小熊秀雄賞 おぐまひでおしょう
「寄留地」という題名が示すように、定住と漂泊のあいだに置かれた感覚を詩の言葉でたどる作品。土地に身を寄せながらも完全には根づけない不安が、短い行の緊張として現れる。
一時の住処に立つ身体が、土地と記憶のずれを見つめる。
福中都生子の詩業をまとめた全詩集。女性の身体感覚、日常、戦後詩の抒情を重ねながら、個人史と時代の痛みを言葉にする。
一人の詩人の声が、日常と時代の傷を横切って響く。