小説新潮賞 しょうせつしんちょうしょう
『殿様と口紅』は、藤原審爾の幅広い作風を示す短編。大衆小説の読みやすさの中に、人物の欲望や滑稽さ、時代の空気を織り込み、映像化作品を多く生んだ作者らしい場面の強さがある。
人物の欲望と滑稽さが、鮮やかな場面の連なりとして浮かび上がる。