日本の文学賞

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小説新潮賞

しょうせつしんちょうしょう

新潮社が1954年に創設した公募新人文学賞。50枚以内の小説を対象とし、受賞者には記念品と10万円が贈られる。

新人文学賞小説
創設年
1954
主催
新潮社
カテゴリー
一般文芸・大衆小説
選考方式
公募
受賞対象
新人
開催頻度
年1回
賞のステータス
終了

説明

小説新潮賞(しょうせつしんちょうしょう)は、新潮社が1954年に新潮社四大文学賞のひとつとして設けた公募新人文学賞である。規定枚数は50枚以内。受賞者には記念品と副賞10万円が授与される。

賞品

主賞品
記念品と副賞10万円
賞金
100,000円
  • 記念品

選考情報

選考プロセス

最終選考
審査員 丹羽文雄、石川達三、石坂洋次郎、舟橋聖一、尾崎士郎、井上友一郎、広津和郎、井上靖、小説新潮編集長

関連の賞

  • 新潮社文学賞
  • 同人雑誌賞
  • 岸田演劇賞

過去の受賞者

船山馨 ふなやま かおる 受賞

明治期の北海道開拓を背景に、移住者たちの生活、欲望、家族の結びつきを大河的に描く長編。石狩の自然と社会の変化の中で、女たちの生命力と共同体の軋みが強く響く。

石狩の大地に、人々の野心と哀しみが幾重にも刻まれていく。

784ページ
北海道開拓家族近代
青山光二 あおやま こうじ 受賞

無頼派周辺の気配を帯びた人間像を、戦後文学のざらついた現実感の中で描く作品。破滅へ向かう衝動と人への執着が重なり、題名どおり修羅を生きる人物の輪郭が浮かび上がる。

人は傷を抱えたまま、なお他者へ向かって歩いていく。

384ページ
戦後孤独社会
芝木好子 しばき よしこ 受賞

『夜の鶴』は、東京・下谷の置屋を舞台に、芸に生きる女性たちの世代の重なりと、母娘の感情のもつれを描く芝木好子の小説である。下町への視線と女性の生の細やかな描写が、受賞作としての厚みを支えている。

置屋に生きる女たちの歳月を通して、血縁と芸、愛情のゆがみを静かに描く。

199ページ
下町母娘芸の世界女性の生
野村尚吾 のむら しょうご 受賞

『戦雲の座』は、野村尚吾が戦争の気配と時代の圧力を背景に、人間の決断と内面の揺れを描いた長編小説である。河出書房新社から刊行された単行本として確認でき、小説新潮賞受賞作として同時代の小説表現を伝える。

戦争の影が濃くなる時代に、人の心がどこへ座を定めるのかを見つめる小説。

289ページ
戦争の記憶時代の圧力人間の選択戦後文学
有吉佐和子 ありよし さわこ 受賞

『香華』は、有吉佐和子が明治末から戦後までの長い時間を舞台に、花柳界に生きる母娘の愛憎を描いた長編小説である。奔放な母と、その母を憎みながらも支え続ける娘の関係を通じて、女性の生と家族のしがらみを重層的に見せる。

古き花柳界を背景に、母と娘の愛憎と女の哀しみを描く。

680ページ
母娘花柳界女性の生家族
藤原審爾 ふじわら しんじ 受賞

『殿様と口紅』は、藤原審爾の幅広い作風を示す短編。大衆小説の読みやすさの中に、人物の欲望や滑稽さ、時代の空気を織り込み、映像化作品を多く生んだ作者らしい場面の強さがある。

人物の欲望と滑稽さが、鮮やかな場面の連なりとして浮かび上がる。

330ページ
大衆小説風俗欲望短編
由起しげ子 ゆき しげこ 受賞
沢夫人の貞節

由起しげ子の短編集。表題作は、結婚や貞節をめぐる女性の感情と社会的な目線を、戦後の中間小説らしい読みやすさと心理の陰影で描く。

家庭と世間の圧力の中で、女性の誇りと孤独が静かに浮かび上がる。

227ページ
女性心理結婚貞節戦後文学中間小説
名和和男 なわ かずお 受賞
自爆

「自爆」は小説新潮賞の受賞作として伝わる短編で、戦後文学の緊張感を背景に、追い詰められた人物の心理と破滅的な選択を描いた作品と考えられる。

極限に追い込まれた人間の内側から、破滅へ傾く一瞬を見つめる。

戦後文学心理の緊迫破滅短編小説
該当なし
妻屋大助 つまや だいすけ 受賞
焼残反故

焼残反故は妻屋大助による受賞作。作品の刊行状況と入手可能な本の情報を確認したうえで扱う。

妻屋大助による受賞作。

受賞作刊行状況作品背景
小田武雄 おだ たけお 受賞
舟形光背

『舟形光背』は、小田武雄による小説作品で、小説新潮賞の1958-1回で受賞対象となった作品です。公開資料で確認できる範囲では、刊行形態や後年の収録状況を中心にたどれる作品です。

小田武雄の『舟形光背』は、受賞歴を通して現在も作品名をたどることができる一作です。

小説作品受賞作戦後文学
豊永寿人 とよなが ひさと 受賞

『遠い翼』は豊永寿人による受賞対象作で、当該賞の回次で評価された作品である。刊行形態は作品名と著者名をもとに書籍データベースで確認し、単独書籍または収録書籍として確認できる範囲だけを識別子に反映している。

豊永寿人の『遠い翼』を、受賞対象作として読むための入口となる作品紹介。

158ページ
受賞作品文学賞刊行確認
村上尋 むらかみ ひろし 受賞
大川図会

『大川図会』は、受賞名として残る題名から、川と町の風景を題材にした小説と考えられる。作者の村上尋は後年にも著作を残しているが、この題名で単行本、文庫、短編集への収録を確実に結びつけられる公開情報は見つからなかった。

川辺の町を思わせる題名を持つ、村上尋の初期受賞作である。

川の風景都市の記憶戦後文学同人誌時代の小説
上坂高生 うえさか たかお 受賞
みち潮

上坂高生が小学校教師として働きながら創作した初期の小説。1950年代の地方と生活感を背景に、人の心の揺れや日常の緊張を描いた作品として、小説新潮賞の当選作となった。

生活のただ中にある人の感情の満ち引きを見つめる。

戦後文学地方生活日常新人賞