短歌研究新人賞 たんかけんきゅうしんじんしょう
第36回(1993年)
短歌
受賞者
2名
陸封魚-InlandFish
『陸封魚-InlandFish』は、海の記憶を抱えた魚のイメージを通して、閉ざされた場所に生きる感覚を詠む連作。内と外、記憶と現在の距離が、硬質な比喩として立ち上がる。
海を失ってなお海を記憶する魚のように、言葉は閉ざされた場所から外を志向する。
閉塞と記憶水の比喩内外の境界
ミラクル・ボイス
『ミラクル・ボイス』は、日常の言葉に虚構と真実の揺れを差し込み、口語の軽さと批評性を同時に働かせる歌集。身近な物や記憶が、思いがけない角度から世界を照らす。
軽やかな声の奥で、事実と虚構がひそかに入れ替わる。
虚実皮膜日常の異化口語短歌