山本健吉文学賞 やまもとけんきちぶんがくしょう
第9回(2009年)
俳句短歌詩評論歌詞
受賞者
4名『荒神』は伊藤通明の句集。父祖の地に根ざす視線と定型への信頼を軸に、長い歳月の句業をまとめる。
土地と定型に身を置く抒情が、荒ぶる神の名を帯びて立ち上がる。
243ページ
俳句土地定型
『東洋の秋』は島田修三の歌集。まひる野叢書の一冊として刊行され、時間の移ろいと生活感覚を端正な短歌の連なりで描く。
秋という季節の奥行きに、個人の記憶と東洋的な時間感覚が重なる。
257ページ
短歌季節記憶
『子葉声韻』は高貝弘也の詩集。植物の初発を思わせる題名のもと、声と言葉の響きを精密に組み上げる。
芽生えの気配と声の響きが、詩の行の中で静かに絡み合う。
現代詩声生成