日本の文学賞

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読売文学賞 よみうりぶんがくしょう

第7回(1955年)

小説戯曲・シナリオ随筆・紀行評論・伝記詩歌・俳句研究・翻訳

受賞者

2名
里見弴 受賞

「恋ごころ」は、十四歳の夏に盛岡で出会った親戚の少女への淡い思いを、晩年の視線からみずみずしくたどる私小説です。自伝と虚構をしなやかに重ね、会話と記憶の細部から、人を思う心のかすかな揺れを描き出します。

少年の日の淡い恋心を、白樺派最後の文士らしい穏やかな筆致で照らす作品です。

284ページ
初恋記憶私小説家族白樺派
幸田文 受賞

『黒い裾』は、幸田文による長編小説。戦後の日常に生きる女性の身ぶりや家族との関係を、衣服の裾に象徴される生活感覚とともに細やかに描く。抑制された筆致の中に、女たちの不安、誇り、孤独が静かに浮かび上がる。

黒い裾の揺れに、暮らしの重さと女たちの心の陰影がにじむ。

224ページ
女性の生活家族戦後社会身体感覚日常の陰影