日本の文学賞

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読売文学賞 よみうりぶんがくしょう

第8回(1956年)

小説戯曲・シナリオ随筆・紀行評論・伝記詩歌・俳句研究・翻訳

受賞者

2名

『金閣寺』は、三島由紀夫が現実の金閣放火事件に材を取り、吃音と容貌への苦しみを抱える学僧・溝口の告白として構成した長編小説である。金閣を絶対的な美として見つめる青年が、なぜその美を焼かなければならなかったのかを、破滅へ向かう内面の論理として描く。

金閣という美への憧れと憎悪が、青年を破滅へ導く三島文学の代表作である。

400ページ
美と破壊告白体金閣放火事件青年の孤独観念と現実

『三の酉』は、久保田万太郎が劇作家としての感覚を生かし、東京下町の風趣と人々の心情を描いた小説です。移りゆく町の空気、芸能の世界に生きる人々の哀歓、日常の奥にある寂しさを、情緒をたたえた筆致で浮かび上がらせます。

東京下町の風と人情のなかに、移ろう時代の寂しさがにじむ。

254ページ
東京下町新派芸能と生活情緒的写実