読売文学賞 よみうりぶんがくしょう
昆虫採集に出かけた男が、砂丘の穴の底にある家へ閉じ込められ、そこに暮らす女と砂を掻き続ける生活を強いられる長編。脱出劇の緊張を保ちながら、自由、労働、身体、共同体への服従を問い詰める。
砂に閉ざされた穴の底で、逃亡への意志と生への順応がせめぎ合う。