読売文学賞 よみうりぶんがくしょう
戦争体験を背負う作家と、夫の過去に傷ついた妻との生活を、息苦しいほど近い距離で描く私小説的長編。愛情、罪責、病、家族の時間が絡み合い、家庭の内部がそのまま精神の戦場になっていく。
愛と罪の記憶が、夫婦の生活を静かに、しかし深く蝕んでいく。