作品情報
幸田文の『流れる』を、受賞対象作として読むための入口となる作品紹介。
『流れる』は、幸田文の仕事の中でこの賞と結びつく作品である。受賞対象作そのものを収める本の確認を優先し、雑誌掲載号の識別子は採用していない。
書籍情報
- 出版社
- 岩波書店
- 発売日
- 1995-05-01
- ページ数
- 437ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784000919050
- ISBN-10
- 4000919059
- 価格
- 4910 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/全集・選書/個人全集
流れる,蜜柑の花まで
レビュー
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読書の楽しみ極まれり
持ち重りするこの本は、特別に注文して染色されたという藍色の布で表装されている。掌をこれほど楽しませてくれる本は少ない。内容については今更申すまでもない。とびきりの名作である。新潮文庫版は手軽であるが、現行の版では仮名遣いと反復記号(ゝ、「くの字点」)がすべてかなに書き改められたために、初版とはすっかり面影が変わってしまっているのが、惜しまれてならない。このような名作は、できるだけよい版、よい装幀の本で読みたいものだ。それこそ、至福の時を味わえること、うけあいである。
関連する文学賞
- 日本芸術院賞 第13回(1957年) ・受賞