日本の文学賞

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星に帰った少女

児童文芸新人賞

星に帰った少女

末吉暁子

ママにもらったコートのポケットにあったバスの回数券から、マミ子は不思議な少女と出会う。時をこえて母と娘の心がふれあう、繊細なタイムスリップ・ファンタジーである。

タイムスリップ母娘記憶少女

作品情報

ポケットの回数券が、少女を時をこえる出会いへ連れていく。

偕成社の紹介では、マミ子が不思議な少女と出会い、時をこえてふれあう心を情感豊かに描く作品とされる。

レビュー要約

  • 母娘三代のつながりを幻想的に描く点が印象的で、時間を越える設定が情感を強めている。児童文学でありながら、家族の記憶をめぐる切なさが深い。

書籍情報

出版社
偕成社
発売日
2003-01-01
ページ数
270ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784037270902
ISBN-10
4037270900
価格
1540 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

Amazon.co.jp: 星に帰った少女 : 末吉 暁子, こみね ゆら: 本

レビュー

  • 少女の頃の懐かしい思い出の物語

    小学生高学年の頃買って読みました。せつなくて味のあるなつかしい物語で、大人になった今もう一度読みたくて、探したら今でも売っていたので即購入。なつかしいタイムスリップの話。昔と変わってしまったのは挿絵。前のもなかなか好きな絵だったのですが新しい挿絵も可愛いです。何度でも読みたい本。

  • ちょっぴりせつないお話

    子供の頃に図書館で読みました。 まだ出版されていることにビックリ。 ちょっぴりせつなくていいお話です。 イラストがこみねゆらさんてところもポイント高いです。

  • 想い出の本です

    この作品を読んだのが小学生の頃。小学校の図書室だったと思います。 特別意味もなくこの本を選んだその時の偶然に、今、とても感謝しています。 母親の古い回数券を使ってタイムスリップするストーリーが妙に心に残っており、 知らない土地の田舎道を車で旅していて、素朴な「神社」や「バス停」があると この本がフラッシュバックしてきたものです。 気が付くと、そんな想いを体験したくて古い神社のある風景を探しながら 地方の道を走るのが好きになっていました。 最近、この作品の舞台となる神社のモデルが、私の住んでいる静岡県と知り、 ますます想いいれが深くなりました。 今度、その神社を訪ねてみようと思っています。

  • 今読んでも古くない。タイムスリップで少女時代の母に遭遇する娘。娘と母の葛藤と、二人がそれを乗り越えていく物語

    小学生の時に読んで強い印象を受けました。大人になり、インターネットで思い出の本を 検索しやすくなったので、古書として買い直すことができました。当時の赤星亮衛氏の 装丁・挿絵のものです。表紙に描かれた少女たちの、異邦人のような容貌、まなざしに 子供ながらに、主人公の少女たちが置かれた境遇の厳しさ、悲しさ、それに耐えるための 心の強さを感じさせる絵柄だったことも強く心に残った理由のひとつだと思います。 母子家庭に暮らす主人公の少女マミ子が、誕生日に母親からもらったあずき色の古びた コートを着て塾に行くバスに乗る時、コートの内ポケットに入っていた回数券を 使ったことから、そうとは気づかぬまま戦後間もない少女時代の母に遭遇して交流が 始まります。回数券の残りはあと1枚。 「現在」での母の再婚をめぐるマミ子と母京子の葛藤を軸に、「過去」でのマミ子と少女時代の 母杏子の交流、そして家を出て行った杏子の母を二人で捜し求めるストーリーが絡み合い、 過去をなぞるように現在が動き出す。そこには、よく考えられた呼応や必然性が感じられ しっかりした構成が物語の印象を強くしています。 主人公マミ子のキャリア志向の母に対する反発や、母の再婚話を素直に受け入れられない 心の動きが、子供の視点から共感を呼び起こすとともに、今読み返すと、母親京子が 子供が自分にとって一番大切だと理解しているにも関わらず、うまくマミ子の気持ちを 汲み取れないもどかしさや、マミ子の何気ない素直な言葉に気づかされるシーンを とてもリアルに感じました。作者の経験が反映されているのでしょうか。 今読んでも古さを感じさせず、現代の子供たちにも親御さんにもお勧めの一冊です。

  • 母の時代へ時間旅行

    初めて末吉さんの作品を読ませていただきました。 ファンタジーですが、やや重いお話と思います。 自分も杏子もそれぞれ問題を抱えている。そんな2人が時間を超えて出逢ってしまった。 それぞれの時代で生きて行くためには必要な出逢いだったのですね。 なかなか面白かったですが、2人の友情がもっと深い物だったら‥というのも読んでみたかったです。 また、大人の立場で読むと感じ方が異なり深いです。 途中で気が付いたのですが、ひと昔前のお話なのですね。 違和感なく読めましたし、自分の子供時代を思い浮かべる事ができました。

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