日本の文学賞

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ののはな通信

島清恋愛文学賞

ののはな通信

三浦しをん

横浜の女子校で出会った野々原茜とのの、牧田はなの長い関係を、手紙を通じて描く大河的恋愛小説。友情、恋、別離、再会が時代の変化とともに重なる。

恋愛書簡体友情女性同士の関係歳月

作品情報

二人の少女の手紙が、甘美で残酷な歳月をつないでいく。

KADOKAWA刊の四六判単行本。角川文庫版もあるが、受賞対象の単行本 ISBN を採用した。

レビュー要約

  • 読者の反応では、題材の独自性と人物の感情を丁寧に追う語りが評価されている。展開や文体への好みは分かれるが、受賞作としての個性が伝わる作品として受け止められている。

書籍情報

出版社
KADOKAWA
発売日
2018-05-26
ページ数
456ページ
言語
日本語
サイズ
13.1 x 2.7 x 18.9 cm
ISBN-13
9784041019801
ISBN-10
404101980X
価格
1649 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

最高に甘美で残酷な女子大河小説の最高峰。三浦しをん、小説最新作。 横浜で、ミッション系のお嬢様学校に通う、野々原茜(のの)と牧田はな。 庶民的な家庭で育ち、頭脳明晰、クールで毒舌なののと、 外交官の家に生まれ、天真爛漫で甘え上手のはな。 二人はなぜか気が合い、かけがえのない親友同士となる。 しかし、ののには秘密があった。いつしかはなに抱いた、友情以上の気持ち。 それを強烈に自覚し、ののは玉砕覚悟ではなに告白する。 不器用にはじまった、密やかな恋。 けれどある裏切りによって、少女たちの楽園は、音を立てて崩れはじめ……。 運命の恋を経て、少女たちは大人になる。 女子の生き方を描いた傑作小説。

●三浦 しをん:1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○(まる)』でデビュー。 以後、『月魚』『ロマンス小説の七日間』『秘密の花園』などの小説を発表。『悶絶スパイラル』『あやつられ文楽鑑賞』『本屋さんで待ちあわせ』など、エッセイ集も注目を集める。 06年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞を、12年『舟を編む』で本屋大賞を、15年『あの家に暮らす四人の女』で織田作之助賞を受賞。ほかの小説として『むかしのはなし』『風が強く吹いている』『仏果を得ず』『光』『神去なあなあ日常』『天国旅行』『木暮荘物語』『政と源』などがある。

レビュー

  • 三浦しをんの力量

    このような本を読んだことがなく、三浦しをんの力量に驚いています。 前半の女子高校時代の書簡はツライ。買わなければよかったと思ったくらい。しかし主人公が成長するにつれて文体が代わり、またキャラクターに変化も見られ、後半一気に引き込まれます。 船を編む以来のしをんファンとして、オススメの一冊です。

  • 恋愛の切なさ、哀しさ、愛おしさ

    恋愛でも性に関することはめっきり表現されなくなった昨今の小説。 でも本作は、それが往復書簡というカタチで描かれています。 許されない関係での、だからこそ一途な想いもエクスタシーもとても爽やかなのに濃密。 「特殊な関係」というワクを取り払っても、しっかり踏み込んだ描き方だと思いました。 愛するが故に戸惑う心も辛辣。 ただ、手紙という形式で登場人物の表現に委ねられているところが秀逸です。 手紙を書いているのは、あくまで登場人物。そんな世界に没頭できます。 この作品は「特別な設定(関係性)」を意識して読まない方がいいようです。 どういう関係性だろうと、お互いを想い合う気持ちの揺れ動き、それがリアルなんです。 ふたりの歴史の中には新たな人物も加わって、愛のカタチが歪にうごめく。 人生ってこんなもんだろうなと、ため息つかずにはいられません。 物語の起伏よりも、心の起伏を丁寧に拾い上げたい作品。 そこに着目すると、とてもリアルで切なく、とても純粋。 そして自分にも投影してしまう、離れがたい作品になると思います。

  • 少女から大人に、愛とはなんだろう。

    少女から大人に。 少女の頃の甘酸っぱくも切ない日常。 同性で惹かれる描写には少し生々しい。 それを乗り越えて大人になった2人のやり取りを読んでいると、愛とはなんだろうと思う。 魂の片割れを探して、惹かれあったんだろうなと思う。 最後には悲しくなる。 途中の悦子さんのくだりも悲しくなったけれども。 読了後にはメールにはない、手紙でのやり取りの良さが思い出される。 人に手紙を送りたくなってしまった。

  • 変容する女たちの愛

    著者のファンで既刊もほぼすべて読んでいますが、今作は正直 少々退屈に感じられました。 過去のヒット作の傾向から、著者には(良くも悪くも) 「エンターテイメント性の高い小説を書く作家」のイメージがあり、 その先入観が今回はマイナスに働いたのかもしれません。 本書は全編、書簡形式という珍しいスタイルの小説で、地の文がありません。 そのため文章がやや単調なことも退屈さに拍車をかけたと思います。 とくに繰り返し登場する女ことば(「~だわ」「~かしら」等)には少々辟易 してしまいました。小説ではそれを使わないと会話文がかなりぶっきらぼうな印象 になってしまうことも理解はしていますが、全編書簡形式の本書ではそれが何度も何度も 何度も何度も出てくるので流石に鬱陶しく感じました。 ただ、地の文無しで400ページもの小説を書くというのは、それ自体が大いなる 挑戦だろうと思うので、既に多数のヒット作を持つ著者が慢心することなく、 常に新しいことに挑戦しようとしていることは素晴らしいと思います。 ちなみに帯に「女子大河小説の最高峰」とありますが、「女子大河小説」って 他にどんな作品があるんですかね…?少なくとも自分はその単語を初めて聞きました。 また、「レズビアン」や「バイセクシュアル」という(ある種ポリティカルな)単語を 避ける一方で、「秘めやかな恋」「少女たちの楽園」等、女性同性愛をフェティッシュ化 するような単語が帯に散見されていたことにも違和感を感じました。(評価には入れていませんが)

  • 二人のやりとりが読んでてよかった

    特にないです。

  • 面白い形式で

    全部書簡のやりとりで繰り広げるという(途中からかわるけど)形式。読むと片方の主観が交互に続くため、全体的にどんなことがあったのか把握するのが難しいかも。でもだからこそ読んでいて面白い。 友情、そしてそれ以上の二人の関係がお互いの手紙から伝わってきます。

  • 私には何にも伝わらなかった

    性癖に対しては何とも思わないが、内容が何だったんだろう??と思う。 単なる日常の流れ?? それがわかっていたら、私はこの本に時間を費やしなかった。 貧富の差はよくわかった。

  • 読み応えがありました

    単なる恋愛小説ではなく、二人の主人公の生き方や自立をテーマとした、純文学のような内容の濃さがありました。 この本の後に読んだ推理小説の内容の軽さに、つい苦笑いしてしまいました。…まぁ、それはそれで楽しめるのですが。

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