作品情報
暴力と搾取が、国境をまたいで連鎖していく。
KADOKAWAから刊行された長編。メキシコのカルテルからジャカルタ、日本へと舞台を広げ、臓器密売と血縁の物語を重ねながら、圧倒的な悪意と祝祭を描く。
書籍情報
- 出版社
- KADOKAWA
- 発売日
- 2021-02-19
- ページ数
- 560ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.79 x 3.61 x 19 cm
- ISBN-13
- 9784041096987
- ISBN-10
- 4041096987
- 価格
- 2287 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
第165回直木賞受賞! 鬼才・佐藤究が放つ、クライムノベルの新究極、世界文学の新次元! メキシコのカルテルに君臨した麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、対立組織との抗争の果てにメキシコから逃走し、潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会った。二人は新たな臓器ビジネスを実現させるため日本へと向かう。川崎に生まれ育った天涯孤独の少年・土方コシモはバルミロと出会い、その才能を見出され、知らぬ間に彼らの犯罪に巻きこまれていく――。海を越えて交錯する運命の背後に、滅亡した王国〈アステカ〉の恐るべき神の影がちらつく。人間は暴力から逃れられるのか。心臓密売人の恐怖がやってくる。誰も見たことのない、圧倒的な悪夢と祝祭が、幕を開ける。第34回山本周五郎賞受賞。
●佐藤 究:1977年福岡県生まれ。2004年に佐藤憲胤名義で書いた『サージウスの死神』が第47回群像新人文学賞優秀作となりデビュー。’16年『QJKJQ』で第62回江戸川乱歩賞を受賞。’18年、受賞第一作の『Ank:a mirroring ape』で第20回大藪春彦賞および第39回吉川英治文学新人賞のダブル受賞を果たす。
レビュー
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恐ろしい世界を見た
国立博物館の古代メキシコ展、スマホゲームのシナリオ等を通してある程度この辺りの神話について知っていたからか、 ある程度用語を理解することができた。 救いはない。そんなものはない。 バチクソに面白かった。
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メキシコの神話に絡めたサスペンス
題名からも分かりますがメキシコ神話に基本知識があるとより楽しめる本になってると思います。立ち上がりは非常に良くて、さまざまは広がり連想させるのですが、物語の締めとしては意外とあっさりしすぎていて、いろんな伏線回収できてないのかな?という点があります。本当はもっと長編にしたかったけど字数等の関係で短くしたような少し消化不良感です。
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人間の根源的な衝動を極端な設定で活写した傑作。
小川哲氏が日経新聞で激賞しているのを見て読んでみたのですが、掛け値なしにすごい小説でした。家族、暴力、宗教と、人間の根源的な衝動を極端な設定で活写した傑作だと感じました。 本書のテーマは生贄でしょう。本書に頻繁に登場するグロい描写を読んだらアステカの神は野蛮だと思うかもしれませんが、日本にも古来より人身御供や人柱の風習があったのだから大同小異。安易に他文明を貶めるようなことは言えないはずです。それどころか現代日本にも本書で描かれたほどではないにせよ、持てる者を生かすために犠牲になっている持たざる者がいるわけです。読者は自分が宇野矢鈴になっていないか、振り返ってみるべきだと思います。
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長い小説は、しんどい
う~ん!面白いかといえば私の中では、そうではありません。ですが、途中で止めることなく2日で読み切りました。読んでいる間は視力と頭が変でした。読み終わって、身体がスッキリしましたけどね。
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面白かった
アステカの信仰とカルテルの行末の物語。神秘性が強かった。バルミロはメキシコで麻薬カルテルとして幅を利かせていたが勢力争いで負けてしまう。逃亡先を一旦経由して日本人の二人の医者と出会う。日本で子供を養殖しながら、金持ちに売り飛ばす。第二の主人公コシモは母方が日本でヤクザと結婚し壮絶な生活を送る。父親と母親を殺してしまったコシモは少年院に入る。多分、ちょっとした障害のあるだろうコシモはバルミロの所属するナイフ造りのパドロの元に行き、バルミロの裏の世界へと足を踏み入れる。唯一救いだったのはパブロだった。
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おすすめ
読むのに今までで一番時間がかかったが物語としてとても楽しめた一冊だった。描写がグロすぎるのもあるため初心者には勧めないがこういう世界もあるのかもと思って読めば自分は楽しめた。
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そうねぇ
うーん
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世界はユダヤ、キリストだけじゃないって事です
直木賞の受賞作と云う事で読書好きな母に購入しました。今回は私も読みました。読み始めは『ん?』って感じでしたけど、読み続けるにつれてドンドン小説に引き込まれてしまいました。とっても面白い(怖い)本です。映像化したら凄く面白いとは思うのですが、昨今のコンプライアンス、壮大なスケール感などなど、絶対に無理ですね。アニメーションはダメ、絶対実写化です。どっかねずみ島みたいな資金力があって上手に作れるとこないかしらん。たけちゃんでもちょっと難しいかな。後述の膨大な参考文献には頭が下がりました。やっぱこれ書くにはこんくらいやんなきゃダメって事ですね。直木賞受賞おめでとうございます、あっぱれ100個!
関連する文学賞
- 直木三十五賞 第165回(2021年) ・受賞
- 山本周五郎賞 第34回(2021年) ・受賞