日本の文学賞

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六人の嘘つきな大学生

本格ミステリ大賞

六人の嘘つきな大学生

浅倉秋成

就活の最終選考に残った六人の学生が、閉ざされた議論の場で互いの嘘と罪を暴かれていく。会話主体で進む構成のなか、人物像と印象が次々に反転するサスペンス小説。

就活サスペンス心理戦反転劇

作品情報

採用試験の場で、六人の本音と偽りが剥がれていく。

企業の採用試験を舞台に、候補者たちの会話と告発が連鎖する青春サスペンス。読み進めるほど人物の見え方が変わり、真相に向けて構図が反転していく。

書籍情報

出版社
KADOKAWA
発売日
2021-03-02
ページ数
304ページ
言語
日本語
サイズ
12.9 x 1.9 x 18.8 cm
ISBN-13
9784041098790
ISBN-10
4041098793
価格
1390 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

「犯人」が死んだ時、すべての動機が明かされる――新世代の青春ミステリ! <<2022年本屋大賞ノミネート & ブランチBOOK大賞2021受賞 >> ■■各種ミステリランキングで話題沸騰中■■ 『このミステリーがすごい! 2022年版』(宝島社)国内編 8位 週刊文春ミステリーベスト 10(週刊文春 2021年 12月 9日号)国内部門 6位 「ミステリが読みたい! 2022年版」(ハヤカワミステリマガジン 2022年 1月号)国内篇 8位 『2022本格ミステリ・ベスト10』(原書房)国内ランキング 4位 成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。全員で内定を得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。 『教室が、ひとりになるまで』でミステリ界の話題をさらった浅倉秋成が仕掛ける、究極の心理戦。

●浅倉 秋成:1989年生まれ、小説家。関東在住。第十三回講談社BOX新人賞Powersを『ノワール・レヴナント』で受賞しデビュー。その他の著書に『フラッガーの方程式』『失恋覚悟のラウンドアバウト』など。

レビュー

  • 登場人物の印象が二転三転する展開が見事

    人気企業の最終選考に残った学生たちの、内定を巡る議論や駆け引きといった、エゴむき出しの攻防が繰り広げられる作品です。 読む前はそれで終わるのかと思っていたのですが、彼らのその後までも描かれており、大変読み応えがありました。 この作品は構成がとても良く出来ていると思います。 情報の出し方とタイミングが上手く、登場人物たちに抱いていた印象が二転三転する展開は見事です。 自分が見知った一面だけでその人の全てを理解した気になるのは短絡的で、人はみな様々な側面を持ち、背後にある事情も知れば見方も変わることに気付かされます。 これって当たり前のことだと頭では分かっているものの、私も読みながら偏った見方をしてしまいました。反省。 このように書くと道徳的な内容なのかと思われそうですが、全く予想の出来ない展開にページをめくる手が止まらなくなる、エンタメ性の非常に高い作品でした。

  • 面白い就活・密室ミステリ

    人気有名企業の就職試験で、最終選考に残った六人の就活大学生が告げられたのは、六人のなかで誰がいちばん採用にふさわしいかを議論せよという課題だった。しかし、彼らが集められた密室のなかには、六人の過去の悪業をあばく告発状が置かれていた…。 クリスティの『そして誰もいなくなった』などを想起させる密室の推理劇だか、嵐の山荘での殺人事件ではなく、就職試験のグループディスカッションという設定にしたところが、目先を変えた楽しさである。殺人事件は起こらなくても、『謎の告発状を持ち込んだのは誰か?』という犯人探しの二転三転するロジカルな謎解きの面白さにくわえ、一見マジメで優秀な大学生に見えた六人の人間像も、推理が深まるにつれ二転三転して見えててくるという、錯綜した展開に構築されているのが巧みである。人を知り人間を理解することの難しさを、謎解きミステリの形に組みあげた良作だが、これで登場人物たちの個性が、もう少し生き生きと存在感豊かに描出されていたら、☆五つもためらわなかったのだけれど…。

  • 展開に夢中になれる

    最近読んだ本の中で最も印象深い本だと思う。ミステリーだけど、殺人でもなく、展開も何度も何度も進展があって、尚且つ読後感も悪くない。共感できる現代風刺もあり、ともかくすごい。夢中になって1日で読んでしまいました。

  • 叙述トリックを使った秀逸な推理小説

    冒頭から随所に伏線が張られていて、真実を知った後に読み返したくなります。一人だけ死者が出ますが、殺人ものでないのも好感です。母校は出てきませんが、関東の大学を卒業した就職活動経験者として、登場人物に共感できるところがたくさんありました。

  • 傑作!

    こんな書き方、あるのか!天才作家の小説!といった感じで読後感に浸りました。

  • 種明かしが

    「俺じゃない炎上」が面白かったのでこれも読んでみた。面白かったけど。ミステリって種明かしがくどくてすきじゃない。これも。

  • 久しぶりの読書で最高の一読

    もう7〜8年は読書から離れていましたが、久しぶりに本の世界に没頭したいと思い、本屋でピックアップされていた本書を購入しました。 最高の満足感を得られました。読み進めて行く内に登場人物たちのそれぞれのストーリー、主人公の思いや就活というものに翻弄されていく人間模様、本当に読んでいてドキドキが止まりませんでした。 本書の重要なファクターであるグループディスカッション、これがまさかさながらデスゲームのように展開されていく様は圧巻でした。次はどうなるのか、その次はと、続きが気になって仕方がなかったです。 何を考えながら生きていけば、こんな話を思いつけるのだろうと思いました。本当に面白かったです。

  • 就活の裏と表

    結果を見ると個人の恨み節。ですが、経過の部分はちょっとスリルがあった気がします。 どの部分に注目するかで、この小説の面白さが変わって来ると思います。

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