作品情報
女房とは、女とは、己とは何かを問い直す。
KADOKAWA刊。武家の娘・志乃と女形の夫・燕弥を軸に、江戸の芸能世界を描く。
書籍情報
- 出版社
- KADOKAWA
- 発売日
- 2022-01-28
- ページ数
- 272ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.7 x 2.4 x 19.5 cm
- ISBN-13
- 9784041114421
- ISBN-10
- 404111442X
- 価格
- 960 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/評論・文学研究
『化け者心中』で文学賞三冠。新鋭が綴る、エモーショナルな時代小説。 ときは文政、ところは江戸。武家の娘・志乃は、歌舞伎を知らないままに役者のもとへ嫁ぐ。夫となった喜多村燕弥は、江戸三座のひとつ、森田座で評判の女形。家でも女としてふるまう、女よりも美しい燕弥を前に、志乃は尻を落ち着ける場所がわからない。 私はなぜこの人に求められたのか――。 芝居にすべてを注ぐ燕弥の隣で、志乃はわが身の、そして燕弥との生き方に思いをめぐらす。 女房とは、女とは、己とはいったい何なのか。 いびつな夫婦の、唯一無二の恋物語が幕を開ける。
●蝉谷 めぐ実:1992年大阪府生まれ。早稲田大学文学部で演劇映像コースを専攻、化政期の歌舞伎をテーマに卒論を書く。広告代理店勤務を経て、現在は大学職員。2020年、『化け者心中』で第11回 小説 野性時代 新人賞を受賞し、デビュー。21年、同作で第10回日本歴史時代作家協会賞新人賞、第27回中山義秀文学賞を受賞。
レビュー
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前作の役者も名前だけ登場したけどそもそも名前しか覚えてなかった
前作も読みましたがまた女形かぁと途中まで思ってました。女形のことなんて何一つ知らないけど。 そして前作は鬼なんてもっと知らないから首を傾げながら読了しました。 今作も、首を傾げながら読了しました。莨屋の二人をどうしても夢想したかった。でも全然出来やしなかった。 涙を堪えながらレビューを書いてます。 これからも応援してます。
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女形の手本に選ばれた武家の娘の嫁入りが、手本を越えて実と成る
好いた惚れたが変わらぬ様に、タレント・アイドル、芸能ゴシップ、江戸のむかしから現代にいたるまで世間のサガは変わらない…芝居と云う虚構の、演技と云うまことに惚れた女房の真実を世間は知らない。女形の手本に選ばれた武家の娘の嫁入りが、手本を越えて実と成る。形ばかりの武家の作法は、演者の本質に触れて揺らぎに揺らぐ…武家の父との対決や、貞淑な母の本音に後押しされて、武家の娘は己の本音に目覚めはじめ役者の女房へと身を転ず、舞台を降りる夫の前に立ち塞がって、夫を死地へと追いやるは、これぞ役者の悪女房…チョン!
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蝉谷めぐ実さん 吉川英治文学新人賞! おめでとうございます。
艶やかな女形と凛々しい武士の娘。 華やかな取り合わせと思いきや、複雑な思惑が絡み合い、夫婦となった二人の間には、深い溝があった。 華麗な姫役を演じ続ける女形と女房のやりとりから、目が離せない。 時と共に志乃と燕弥の心が少しずつ、寄り添い出す機微が切なく美しく、胸を打たれる。 役者の妻で燕弥の妻でもありたい志乃の想いは修羅の如き麗しき愛に満ち溢れ、二人は遂に真の夫婦になったのだろう。 何と哀しく美しい物語。 歌舞伎の世界を新たな角度で切り取とりながら、〈おんな〉の美しさを描き上げた感動感涙の大傑作。
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おんなの粋
真っ当な事ではないと頭では理解していても支えたい、側にいたい、共に生きる覚悟が堪らない!
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新鮮な歌舞伎小説
最初、著者の文体に慣れるまでは、やや読みづらく感じ、何度か読み返した。意図が飲み込めて、文体に慣れてくるにつれ、先が楽しみになった。女房3人のからみは読ませどころなのだろうが、個人的には苦手な展開。武家の娘という主人公があまり生きていないと思った。ただ、この視点から歌舞伎を描いたのは新鮮。
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作者に期待しすぎたかな
デビュー作がワクワクするような内容で読み始めると止まらなかったので新作もと読み始めましたがちょっと違いました。 女方でも結婚するのは女ですから。
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面白い
面白い
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これがあの人への愛。
江戸、木挽町の風情あるタッチ。 流れはお芝居の如く小気味いいテンポでポンポンと。 武家の娘が女形役者に嫁いだ。 私は女形の女房なのか、あの人の女房なのか。 時は文政。 夫婦の形を問う。
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