作品情報
病とともにある日々の中で、家族と季節を見つめる歌が静かな強さを放ちます。
『母系』に続く歌集として刊行され、再発した癌と向き合う作者の時間が濃く刻まれています。個人的な痛みを閉じたものにせず、家族の言葉や自然の気配へ広げていく歌の力が印象的です。
書籍情報
- 出版社
- 角川学芸出版
- 発売日
- 2009-12-19
- ページ数
- 212ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.7 x 1.8 x 19.5 cm
- ISBN-13
- 9784046217509
- ISBN-10
- 4046217502
- 価格
- 1348 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/詩歌/詩集
再発した癌と正面から闘い歌を作り続ける著者の、迢空賞を受賞した『母系』に続く第十四歌集。「これからも今までのように全力で歌を作っていく。これは、誰とでもないわたし自身との約束なのだから」。
1946年熊本生まれ。京都女子大学文学部国文学科卒。64年「コスモス」に入会。69年角川短歌賞受賞。90年「コスモス」退会、「塔」入会。2008年迢空賞受賞。
レビュー
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良い製品です。
河野裕子が自分のがんと向き合って、闘いながら、夫永田和宏や家族と過ごしたすばらしい記録だと思います。読んでいる自分も辛くなります。
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永田紅さん
作者の娘である紅さんの歌に「葦船」で始まる歌があり、買いました。正直うまく評価なんてできません。ちょっと悲しくて一度読んでそれから開いていません。
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死と対峙する心の揺らぎ
著者生前最後の歌集。2005年から2009年の間に詠まれた歌を収める。 2008年7月に癌の転移が見つかる。一首、一首から死と対峙する歌人の心の揺らぎが伝わってきて胸が締めつけられる。 〈歌人として死にゆくよりもこの子らの母親であり君の妻として死ぬ〉 決然としてこう詠う著者は、あとがきで「歌がなければ、たぶん私は病気に負けてしまって、呆然と日々を暮らすしかなかった。」と書く。 収められた歌はこよなく切なく哀しい。が、なんと豊かに充実していることか。 歌は魂を救うと信じたい。
関連する文学賞
- 小野市詩歌文学賞 第2回(2010年) ・受賞