日本の文学賞

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風景

泉鏡花文学賞

風景

瀬戸内寂聴

『風景』は、瀬戸内寂聴が自身の記憶と半生をもとに書いた自伝的短編小説集。安吾賞受賞を契機に昔の恋がよみがえる「デスマスク」や、得度を目前にした心の揺れを語る作品など、老いと記憶、愛の痕跡を静かに見つめる。

自伝的小説老い記憶

作品情報

老いの現在から、消えない愛と記憶の風景を振り返る自伝的小説集。

角川学芸出版から2011年に刊行され、第39回泉鏡花文学賞を受賞。『秘花』以来の新作小説として、著者自身の体験と記憶をもとにした短編を収める。文庫版は2016年に角川文庫から刊行された。

レビュー要約

  • 晩年の著者が、破滅的な恋や出家前後の心を静かに見つめる姿勢が作品の魅力である。過去の出来事を劇的に飾るより、記憶の濃淡をそのまま置くような読後感がある。

書籍情報

出版社
角川学芸出版
発売日
2011-01-25
ページ数
200ページ
言語
日本語
サイズ
13.7 x 2.2 x 19.5 cm
ISBN-13
9784046532251
ISBN-10
4046532254
価格
1760 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品

『秘花』以来3年ぶりの新作小説刊行! 安吾賞受賞とともに昔の破滅的な恋が蘇る「デスマスク」、得度を目前にして揺れた心を初めて語る「そういう一日」など、胸に刻まれた体験を渾身の筆で綴った自伝的短編小説。

1922年徳島生まれ。作家、僧侶。著書に、『花に問え』(谷崎潤一郎賞)、『白道』(芸術選奨文部大臣賞)、『場所』(野間文芸賞)、『秘花』など多数。2010年5月に米寿を迎え、角川学芸出版より『美は乱調にあり』を40年ぶりに記念復刊した。

レビュー

  • 読後感

    瀬戸内寂聴さんの辿った人生模様を拝見させていただきました。四国八十ハヶ所巡礼の旅のご縁をいただけたらと思いました。

  • 尽きることのない創作への情熱

    2009年から2010年の発表とクレジットされているので最近の作品です。短編のコレクションです。自分の人生を回顧したものから自伝的な色彩の創作、そして全くの創作まで様々な作品が収められています。中には若い男性や女性を主人公にしたものまで含まれており、尽きることのない著者の創作欲が伺えます。創作作品はどれもそれなりのユニークな視点からの起承転結をもち、落ちが用意されています。ただ創作の場合はどれも作品を貫く緊張感が欠落しているようです。そういう意味では、何十年にもわたるある知人との関係を整理した「絆」が光を放っています。これはファン向けの作品です。

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