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韻が織り成す召喚魔法 -バスタ・リリッカーズ- (電撃文庫)

電撃小説大賞

韻が織り成す召喚魔法 -バスタ・リリッカーズ- (電撃文庫)

真代屋秀晃

書籍情報

出版社
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
発売日
2014-02-08
ページ数
328ページ
言語
日本語
サイズ
10.8 x 1.7 x 15 cm
ISBN-13
9784048663199
ISBN-10
4048663194
価格
301 JPY
カテゴリ
本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル

これから始まるマイクバトル、命を賭けた真剣バトル、時にあの娘のハートにラブバトル! 悪魔の魔法で生徒会長はゲット快調! ラップ召喚術で開演ちぇけらっ!

レビュー

  • 韻を踏んだフレーズが呪文になる新感覚の召喚魔法バトル

    ラップを題材にしたライトノベルと聞いて購入。実際の即興MCバトルを文字に書き起こしてみると、イマイチ韻が踏めてないように感じたり、意味がわかりにくかったりするものだが、そこは作家という視点で非常にわかりやすい韻の踏み方をしている。 その上でキャラクターの個性に合わせたリリックを作るのは、とても大変なことだと思う。 (主人公のリリックには「ワーグナー」「ドビュッシー」といったクラシック音楽家の名前が入ったり、敵のエクソシストのリリックには「黙示録」「最後の審判」といった聖書関連?の単語が入ったり) そしてそれらが召喚魔法となってお互いを攻撃し合うというバトルは非常に面白い。 主人公の召喚したモーツァルトが、オカルト研究部の召喚した悪魔を投げ飛ばすところなどクソ笑った。 わかりやすさ重視なので本格的なMCバトルとは言い難いが、これがきっかけでラップに興味をもってくれる人が出てきてくれると嬉しい。 ラップバトルだけでなく、ストーリーとキャラクターも秀逸。適度なエロもあるし、ヒロインもかわいい。エンターテイメントとして優れた良作だと感じた。

  • オレンジレンジレベルのワックMC

    【良い点】 マイクに熱いリリックを刻み込むと召喚魔法が発動し、相手を攻撃する。 →ユニーク。 固いイメージのある歴史上の人物が召喚されて、リリックに合わせてアホな攻撃をする。 →笑える。次のラップネタが気になって読んでしまう。 【悪い点】 必要以上のエロあり。 →ちょっとしつこい。寒いギャグより寒くなります。 ラップが自動生成 →自動生成は設定として安易すぎる。 作者も韻を踏むのに苦労したと思いますが、韻踏む能力を設定に反映させてほしい。 作中の攻撃力は、意志の強さに左右されます。 作者は、「討論が視覚化され、どちらが優勢なのか一目でわかったら面白い」ということで、 本作品を書いたようですが、攻撃力が(目に見えない)意志の強さに影響されるため、視覚化された意味がありません。 韻がオレンジレンジレベル →フリースタイルだと確かにオレンジレンジ並に微妙な歌詞になることがあります。 例:花はなんで枯れるのだろう 鳥は何で飛べるのだろう 「だろう」で韻を踏んでるというオレンジレンジのワックMC。 「花」より 自動生成される設定なら、著者はもっと歌詞を練って書いてほしい。 勉強してこなかった不良にはできない、語彙力溢れる優等生ならではのラップを見せてほしかった。 作家としての語彙力に疑問を持たざるを得ません。 生徒会長は、ただのしったかぶり? →生徒会長は真面目で、MCの内容や趣味にも優等生という設定が感じられる。 しかし、著者の下調べが不足しすぎで、生徒会長が優等生というよりは、ただのしったかぶりという印象。 例:「消費者契約法第4節では・・・」 法律を第何節なんて引用のしかたはしません。全く理解していない法律ネタを短期間に2回使用してこられるとうざったい。 知識が浅いのが残念。 もっと調べてから書いてほしいですね。

  • 発想力は素晴らしい。しかしラップは非常に惜しい。

    第二十回電撃大賞受賞作品のあらすじを見たとき、最も惹かれたのが本書だった。 ラップバトルで踏まれた韻が召喚魔法になる。 その発想はなかったと言わざるを得ない。素晴らしいアイディアである。 読了後の印象としてまず挙げられるのは、優れたキャラ造型だ。 クラシック音楽を愛するカタブツ生徒会長が、悪魔と契約させられ、ラップをやらされるというアンバランスな構図。 悪魔っ娘であるマミラダのかわいらしいセリフ回し、容姿を褒められると無言でスッと姿を消してしまう仕草。 どちらもとても魅力的だった。 また、文章は簡潔で好感が持てる。 しかし、全体に亘って短めの文章が紙面を埋め尽くす構成になっており、カギカッコの前後と地の文が繋がっている パターンが多いこともあって、やや読みづらさを感じた。不必要な行動描写、繰り返し表現なども多く、ラップバトルが 地の文に埋もれてしまっていることが残念でならない。 さて、本作のキモになっているラップバトルについてだが、これが非常に惜しく感じられた。 確かにわかりやすく韻は踏まれている。 だが、対句のゴロが悪いせいなのか、助詞が入りすぎなのか、黙読しても音読してもラップに聞こえてこないのだ。 もちろん私の読み方が悪いだけなのかもしれない。 しかし、このラップバトルにノれるか否かは、作品への没入度に大きく関わってくる要素だ。 そういう意味で、☆5と付けられないところがある。 なお、ラップバトル時の表現が非常に説明的である点も気になった。 韻によって召喚された物体。その攻撃方法や効果。それらを毎回同じようなパターンで説明されると、 ページをめくる手は自然と重くなってしまう。 そして終盤、シスター森崎とのラップバトルでギャラリーがたびたび説明セリフを挟んでくるあたりでは、 もう違和感しか抱けなかった。 ラップバトルのルールや、あくまで攻撃がイメージ映像である点についても、別に毎回説明する必要はないのではないだろうか。 勝敗の基準も曖昧で、バトルの流れもワンパターン。 巻を続けるならば、このあたりに変化を加えていかないと厳しいと思われる。 ……track5:で、真一がマミラダの存在を肯定するシーンの感情動線と描写に安っぽさが感じられたり、 夜原がいきなり超人化してしまうところは「おいおい…」と思ったが、ギャグ作品であることを鑑みれば これらはスルーするべきなのだろうか……。 以上、首を傾げるポイントはあるものの、作品のアイディアは素晴らしく、主人公とヒロインも魅力的であり、 またイラストのテイストもマッチしていることから、今回は☆4とする。

  • アイデアは面白そうなんだけれど

    アイデアは面白そうなんだけれど 魔法の描写が面白さの肝になると思うのだが、全然詩が上手くないため盛り上がらない。

  • Put your hands up! お前のチン●ン何インチ?

    あまりに真面目すぎて周囲から煙たがられている生徒会長・音川真一が、 召喚されたメフィストフェレスの娘の悪魔・マミラダに振り回されつつ、 否応なしに生徒たちと興味すら無かったMCバトルを繰り広げていくおはなし。 MCバトルで紡ぎだされたリリックの中身が召喚され、相手に精神的な ダメージを与えるというアイデアは秀逸。 小説の中の世界観を読み手に押し付けると言う、異能バトルものを読み慣れて いないせいか、なかなか優劣を判定するのは難しいですが、真面目一辺倒で 融通の利かない堅物な生徒会長が、本当に望んでいることは何か、 答えを見つけ動いていく姿と、各キャラクターが立っていたのは良かったかと思います。 小学生の感想文みたいですが。 (念のため誤解の無いように言っておきますが、小説の中の世界観を読み手に 押し付けると言うことそのものを否定しているわけではありませんし、 そもそも異能バトルものは100%そういうものなので。それに世界観の押し付けを、 押し付けと思わせないところが作家の腕の見せどころかと) ただ、読み手がさわりだけでもヒップホップを知らないとMCバトルのイメージが しづらいのかも知れませんので、エミネムの自伝的映画『8 Mile』や『サイタマノラッパー』 などといった、ヒップホップを題材とする映画をあらかじめ観ておくと、 物語のイメージが掴みやすくなるかも知れません。

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