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ヴァンダル画廊街の奇跡 (電撃文庫 み 18-1)

電撃小説大賞

ヴァンダル画廊街の奇跡 (電撃文庫 み 18-1)

美奈川護

書籍情報

出版社
アスキー・メディアワークス
発売日
2010-02-10
ページ数
328ページ
言語
日本語
サイズ
10.5 x 1.7 x 15 cm
ISBN-13
9784048683241
ISBN-10
4048683241
価格
1 JPY
カテゴリ
本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル

人は誰もが、心の中に一枚の絵を持っている──。 統一された政府により、様々な芸術が規制を受け始めた世界。しかし、そんな世界各地の壁面に封印されたはずの名画が描き出される事件が起こる。 『 Der Kunst Ihre Freiheit! (芸術に、その自由を!)』 絵とともにそう書き残していく<アート・テロリスト>を、人々は敬意をこめて「破壊者(ヴァンダル)」と呼んだ。 政府を敵に回すという危険を冒してまで彼らが絵を描く理由とは。そして真の目的とは──? 第16回電撃小説大賞、<金賞>受賞作!

レビュー

  • 文章はうまいが設定やストーリーが曖昧で意味不明

    文化財が戦争の原因として取り締まられる世の中で、名画をコピーして大衆の前にさらすテロリストの話。絵画をモチーフにした話が書きたいのは分かるがいかんせん設定が無茶すぎて納得できない.転写眼なる能力に意味があるのか不明。写真をとって大きなフィルムに転写すればすむだけの話だし、いくら精巧とはいえ絵画ではいくらでも変更可能で証拠能力はない。また、父親が政府の陰謀を(反政府勢力の指導者を暗殺)描いたとして死刑にされるが、政治犯を死刑にするより反政府勢力(DEST:何の略?)のテロリスト(UMA:ウマ?未確認生物?)を殺害する方がまだ理解されると思う。主人公が使いもしないイーゼルを背負っていたり、体が半分だけサイボーグ(キカイダー01か!)の男が出てきたり、主人公のブーツに変身する鷲のAIなど意味不明な設定が多くしらける。文章力はあるが、設定やストーリーが貧弱で「ギャラリーフェィク」のフェイクでしかない。イラストも雰囲気に合っていない。

  • ライトノベル異色の印象派作品

    「プロパガンダ撤廃令」によって芸術の自由が奪われた世界 それに対抗するがごとくアートテロリスト・ヴァンダル ですが、この作品アクションは全くと言っていいほど無く 登場人物が絵を通して成長していく作品です 最初は愉快犯的な行動ですが 後半は目的がはっきりしてきてイラストに反して作風は重く 物語を彩る見事な挿絵や 登場人物すべてが主人公とも言える形は これからのニュースタンダードすら感じさせます ただ終わり方に癖がありここは好き嫌い分かれるポイントだと思います 幕末魔法士―Mage Revolution (電撃文庫) と僅差で大賞争った作品だそうですが 若干人選ぶのが金賞の要因だったのかなとは思います

  • 普通に面白いよ

    場面は近未来ですが、素材となっているのは現代の絵画です。 様々な絵画と、それにまつわる人のエピソードが語られます。 前の方とか若干文章が分かりにくい箇所もあるのですが、 ストーリーやキャラはよく描けており、 普通に楽しめる本だと思います。 最近ビブリア古書堂の事件手帳を読んだのですが、 展開としてはそれに近いものがあるかと思います。 ただ、ヴァンダルの方がアクションシーンも満載の動的な展開なのに対して、 ビブリアの方は静的な展開であり、ある意味正反対とも言えるかもしれませんが。 小説というメディアの限界でしょうが、実際の絵が見れないのが少し残念です。 いずれマンガ化やアニメ化されたら、さらに楽しいものになるような気がします。

  • 気になる不一致

    気になる不一致が二つあった。 まず一つ目は、挿絵の絵柄と物語が合っていないこと。 成人している女性キャラクターがローティーンに見える。 一つ目の不一致は大した問題ではないかもしれない。 二つ目は、 ・戦争を便利な記号として登場させたところ ・世界政府を含め、芸術の持つ魔力を誰もが強い程度で肯定しているところ ・考証される必要のない(考証することが野暮になってしまう)ギミックの数々 こういうところが極めてライトノベル的なのに反して、 (たとえ写真を文字に起こしたような描写だったとしても)物語の舞台が資料を元にした写実的な現実であること。 この不一致が、多分ライトノベルの出版社には珍しい才能として映り、 私には受け入れられないミスマッチになったのではないかと思います。 私はライトノベルが読みたかったんです。 低予算ハリウッド映画を今風な挿絵をつけてノベライズしたものでは決して無いのです。

  • メディアワークス作品に繋がる部分は見えたけど

    「特急便ガール」、「ドラフィル」が気に入ったので過去作を当たってみました 第一章、第二章の脇役を使って様々な人物の人生模様を描くというメディアワークス文庫での 美奈川作品に繋がる部分は確かに感じられましたし、この一巻でもその第一章、第二章が高く評価されたのだろうという 事は理解できます。 一方で世界政府やその統治の手法としての過去の芸術作品の規制、あるいは登場人物のギミック部分はライトノベルですね メディアワークス作品から入った人間としてはこっちをメインにして書いてほしいと思うのですが、電撃文庫というレーベルの制約上 あくまで主役二人にスポットを当てて、ギミックを多用した書き方になるのは仕方ない部分もあるかと そういう意味で美奈川さんがメディアワークス文庫に移籍されたのは正しい判断であったと思いました

  • 人をとらえて離さない絵があるということ

    このストーリーのように、別に美術に詳しいわけでもないのに、心に残って消えない絵というものがこの世界にはある。この現象は本やポスターよりも、本物をじかに見ることによって起こることが多い。そしてそれは、年齢・教養にまったく関係なく起こる。難しい理屈はいらない。 私だって、もし自分の「心の中ににある絵」が封印されたら願うだろう。「ヴァンダルよ。一度でいい。あの絵を見せてくれ」 この本は、そういった人間の心をわかりやすく描ききった見事な作品である。作者に脱帽。美術鑑賞の趣味のない人もに読んで欲しい一冊である。 若い人にも、「絵を見るなんて時間のムダだ」と言い切るビジネスパーソンの皆様にも、ぜひ読んでいただきたい。 そうすれば、いつかその一枚の絵(あるいは工芸品や彫刻)にめぐり合う日を待つ、という楽しみが毎日に加わるだろう。

  • ちょっと厳しいかな。

    物語の半ばまで読んでも、主人公の少女のキャラクターがつかめない。第一印象はクールで、無口でちょっとミステリアスなやつなのかな?と思いきや、意外に良くしゃべったり、ちょっとおっちょこちょいなところがあったり。うーん・・・彼女はいったいどういうやつなんだろう????作者は私にどう思ってほしいんだろう?プロパガンダ撤廃令もちょっとよくわからない。美術品はあくまで一部だけ規制されているのであって、多くの美術品はまだ存在しているようだ。これが政府によって一切の美術品を禁止された世界であるというのなら、街中にゲリラ的に絵を描くヴァンダルの活躍は、私の目に鮮烈なものとして映っただろう。しかし、この世界観では、読者に彼女らの存在意義は伝わらないのではないか。 上記の例以上に多くの腑に落ちない点、納得のいかない、説得力に欠ける点が目立った。そのたびに、私は作品の世界から急速に、切り離されていってしまった。 だが、ほめるべき点も多い。文章力は高く、読んでいて安定感を感じさせる。実力は確かだと思う。少女がイーゼルを持っているというビジュアルもキャッチーだし、瞬間的に絵を描く能力も惹きつけるものがある。物語一つ一つを構成するパーツは魅力的なので、ポテンシャルはある。もはや、問題は作者ではなく、この原石を磨き上げる編集者の腕なのではないか。 というわけで…次回作に期待。そんな作品。

  • トンデモ設定だが・・・

    思想の対立が世界大戦の原因となる、よってその元となる旧世代のプロパガンダは全て禁止された。 思想を表現する旧世代の音楽も芸術も美術も全て。 そんな中、旧世代の絵画を世に暴き出すアート・テロリストが居た……芸術に、その自由を! ってどんなトンデモ設定だよ、と思ったら驚くほど素晴らしい話だった。 味を感じさせるラノベといえば食前絶後、おっと文学少女ですが、本作は色を感じさせるラノベです。 カラーページなぞ表紙と口絵にしかないのにな。 終盤の展開は読めたというかまあそんなことだろうなとは思ってましたが、あの行動は少々予想外でした。

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