日本の文学賞

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句集 残影

日本伝統俳句協会賞

句集 残影

抜井諒一

桜の下に集う人びとと街の景色を、開花から花吹雪まで三十句でたどる俳句連作です。居酒屋の裏、花見の宴、子を連れた散策、夕桜といった視点を重ね、にぎわいの中にある一人の感覚や、故郷へ戻る眼差しを描き出します。

俳句桜花見都市の風景故郷

作品情報

桜と人のにぎわいの中で、移ろう光と一人の感覚を捉える三十句連作。

第36回日本伝統俳句協会賞の受賞作として、日本伝統俳句協会が抜井諒一名義で全三十句を公開している。受賞後に刊行された第三句集『句集 残影』には目次として「花下残影」が掲げられ、書籍情報は角川文化振興財団により単行本・184頁・ISBN 9784048846844 と案内されている。

書籍情報

出版社
KADOKAWA
発売日
2026-02-16
ページ数
184ページ
言語
日本語
サイズ
12.9 x 1.4 x 18.8 cm
ISBN-13
9784048846844
ISBN-10
4048846841
価格
2420 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/詩歌/詩集

こんなにも桜と人とゐて独り 過ぎ去りゆく日々の翳りと残影を寂寞の深淵から掬い上げた精選の331句。 前作『金色』は第7回千葉県俳句大賞、第18回日本詩歌句随筆評論大賞「俳句部門」大賞、第5回俳句大学大賞をそれぞれ受賞。 新人の殻を破る堂々の句群をそろえた5年ぶり待望の第3句集。 ************************************************************ 【自選12句】 白靴の知らざる森の暗さかな 玉虫を逃がして授業再開す 粒ほどの花にはじまる野路の秋 秋蝶を追ふ追ひついてしまひたる 団欒も夜業も同じ灯の中に ロープウェー銀河の中に止まりけり ぱつちりと切符に鋏入りて冬 冬ぬくし小さくなつて子と話す 枯れ切つて完成形となりにけり 実をぜんぶ落として春を待つばかり 土の色ぼやけてをりぬ落椿 新社員がぶがぶ水を飲んでをり 装丁:吉原遠藤

●抜井 諒一:1982年、群馬県高崎市生。山本素竹に師事。2011年、第3回石田波郷新人賞奨励賞。2012年、第23回日本伝統俳句協会新人賞。2013年、第1回星野立子新人賞。2015年、第6回北斗賞。2016年、句集『真青』上梓。2017年、第30回村上鬼城賞新人賞。2019年、第65回角川俳句賞。2021年、句集『金色』上梓。 俳句同人誌「群青」同人。

レビュー

  • 言葉では言い尽くせない言葉

    日常の見落としてしまうほどの些細な場面を切り取りとった17音は、 自分があの時見た景色と記憶を呼び起こす。 あるいは、これから見るだろう景色は、この句の記憶を手繰り寄せるかもしれない。 そして「残影」というタイトルに引き戻される。 ずっと手元に置いて、何度も読み返したくなる句集に出会えたことに感謝

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