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マッド・バレット・アンダーグラウンド (電撃文庫)

電撃小説大賞

マッド・バレット・アンダーグラウンド (電撃文庫)

野宮有

書籍情報

出版社
KADOKAWA
発売日
2019-04-10
ページ数
376ページ
言語
日本語
サイズ
10.6 x 1.8 x 15 cm
ISBN-13
9784049123333
ISBN-10
4049123339
価格
737 JPY
カテゴリ
本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル

世界最悪の犯罪街で、一人の少女を巡る《愉快な誘拐劇》が始まる――。 「ねえ、ラルフ。ところで今日の仕事、殺しの許可は?」 「政府公認。愛と正義の為に、どうぞ連中を皆殺しにしてください、だとさ」 おっと、勘違いするなよ? 俺とリザは、殺人もクスリも黙認してくれる寛容な犯罪街イレッダでご依頼主様のために、クズどもをぶっ殺す善良な賞金稼ぎだ。 まぁ、ご依頼主様が良い奴か悪い奴かは関係ないがな。何より大切なのは金だ。 そんな俺たちに与えられたのは、少女を捕らえろというちっぽけな仕事。だがそれも、悪魔の異能力者《銀使い》の襲撃で、狂気に満ちた《愉快な誘拐劇》に変わってしまったわけだが――。 第25回電撃小説大賞で物議を醸した最大の問題作、《選考委員奨励賞》受賞。

●野宮 有:第25回電撃小説大賞〈選考委員奨励賞〉受賞作家 応募作「シルバー・ブレット-SILVER_BULLET-」で作家デビュー ●マシマ サキ:人気イラストレーター。 ソーシャルゲームのキャラクターデザインなどで活躍。

レビュー

  • 終盤の怒涛の伏線回収は鳥肌もの!

    Twitterでの評判が高かったので読んでみましたが、確かに恐ろしいほど完成度が高く、最近のライトノベルには珍しい骨太な作品でした。 人が笑えるほど簡単に死ぬ退廃的な世界観に、濃密な戦闘描写、翻訳小説風のスタイリッシュな文章、主人公の心の葛藤と、どの点をとってもツボにどハマりしました。 何より、節々に感じるワードセンスと、終盤の怒涛の伏線回収は鳥肌ものでした。 作風が過激すぎるために奨励賞だったのかと思いますが、完成度の高さでいえば大賞や金賞でもおかしくないと思います。 2巻が出れば必ず購入します!

  • 読む価値あり!

    中々いい意味の厨二感、、、最高!

  • 物書きの感想

    物書きをしている者です。なので少々メタなレビューになると思います。 また当レビューは私個人の感想なので、合わない方は無視してください。 まず、物語としての完成度よりも、『文章のわざとらしさ』と『台詞回しのクサさ』が鼻について読むのが苦痛でした。 それでも読みきったのは、お金を出して買ってしまったからという義務感からです。 文章という点で見ると、語彙はあるものの所々で隠喩がはまりきっていなかったり、(同じような粗雑な性格のキャラクターが多いうえに文に主語がなく)「これ誰の台詞?」と首を傾げるような部分が散見されました。 また翻訳調というスタイル上、文にリアリティーを含ませるために情報が多く(例えば銃の型番や車の車種・正式名称などをきっちり書く)必然的に一文が長くなる傾向がありました。 これは好みの問題ですが、私は「目が滑るなあ」と感じ、読みにくいと思いました。 また似たようなキャラクターが多く、ある台詞ひとつとっても作中の別のセンテンスとすげ替えても問題なさそうな台詞が多いです。 例えば173頁「はっ、バカはさっさと死ね」戦闘中の敵の刺客の台詞。 これは男性の敵の台詞ですが、作中の誰もが言いそうな台詞です。つまり台詞として生きてません死んでます。 文脈の構成・テンポを生むために仕方なく挟まれた台詞でしかなく、まったく面白くありません。 こういった台詞が並ぶため、前述したように(誰が〜〜)とか主語を省かれるといよいよ誰の台詞かわからなくなります。 次に、説明くさい台詞。 「五○○○人近い軍隊と、〈薔薇の女王〉のような伝説級の銀使いに狙われて、失禁しない自信でもあんのか? 俺にはねえよ」106頁。敵の軍勢に包囲された際に飛び出した主人公の台詞。 無論、絵や映像ではなく文字だけで物語を伝える散文という媒体の都合上、多少の説明くささは許容すべきなのは理解できます、が、私は少々やりすぎだと思いました。 なぜなら上記は(この場面において)読者がすぐに必要としていない情報ですし、なにより敵に包囲されているという場面ではこの長台詞は相応しくなく、リアリティーを重視した本作ではむしろ読者を萎えさせると思うからです。 次点。キャラクターについて。 まず、犯罪などを題材としたインモラルな物語というのは、それだけで読者を選びます。 本作はむしろインモラルさが突き抜けていたため評価された(と私は思っている)ため、本作とインモラルさは切っても切れない要素ですが、であれば、キャラクターを魅力的に見せる努力がほしかったです。 具体的にいえばキャラクターに感情移入をさせてほしかった。さらに言えば、要するに、キャラクターに愛着が湧くような欠点や、外見的な愛嬌が欲しかったのです。 正直なところ、本作のヒロインは性格的にも外見的にも可愛らしさがまったくなく、庇護欲も湧きませんでした。 その点では、普段アンジュヴィエルジュやFGOなどのイラストを描かれている超絶神絵師(マシマサキ)さんの絵が魅力的である点にかなり救われているでしょう。 本作において、レビューすべきは以上となります。 以下まとめ。 ストーリー 〈★★★☆☆〉 目をみはる部分はなく平凡。 キャラクター 〈★★☆☆☆〉 行動理念は理解できるが葛藤がなく平面的。また魅力に欠ける。 設定 〈★★☆☆☆〉 悪魔を題材にした異能という点に新鮮さはない。斬新な切り口が欲しかった。 世界観 〈★★★★☆〉 退廃した舞台の様子、雰囲気はよく書けている。またそれらがキャラクターの価値観にも根差していて説得力がある。 文章力 〈★★★☆☆〉 パッと見の語彙はあるものの、同じ電撃作品である86と比較すると使い方が浅い。 〈静謐〉や〈颶風〉といった難しい語彙がはまりきっておらず、読むのが面倒くさい。 構成 〈★★★☆☆〉 一人称と三人称がシーンを隔てて混同しているため、一人称のもたらすカタルシスや感情移入が途中で切られる。 読みやすくするために、部分的な一人称を用いただけであれば、安易だと思う。 この作品であればむしろ、一貫して三人称であったほうが、作品に適度な客観性と堅さが生まれてよかったと思える。

  • 気になる点はあるものの面白く読める一冊です

    2巻まで読んだところでレビュー投稿しています、めっっちゃ面白かったです。 悪魔の力を得る代わりに人間性を失う弾丸を身に埋め込んだ超常者たちのいる倫理観の腐りきった街を舞台に、主人公は弾丸を宿しながら訳あって人間性や倫理観を抱えたまま中途半端な力しか扱えず、全うなはずの感情を持て余し力不足を抱えながら闇社会を渡り歩く話です。(TRPGのトーキョーN◎VAとダブルクロスを足して2で割った感じ。どちらかでも好きなら恐らく好みかと) 同じ表現が繰り返し使われくどい、心情を暗喩でなくストレートに書いてしまっている(寂寥を寂寥と描写する)など気になる点はありますが、主人公の甘さや弱さ、脆さの程度が共感でき、テンポよく進む状況の厳しさや相棒キャラ及びヒロインとの対比も相まって面白いです。 またアクションシーンのノリがよく、シーンの繋げ方(特に引き)が上手い点から映像が脳裏にスムーズに浮かんでくるため、映画のように楽しめます。 あとイラストも綺麗。 悪魔の弾丸という非日常的なアイテムを扱っているため、あくまで現実的で硬派なシティアクションを求めている人には合わないかもしれませんが、4巻で完結済みですし超能力ものが受け入れられるのであれば軽率に買ってみてしまっても良いのではないでしょうか。

  • これが大賞受賞でもよかったのでは?

    非常に面白かったです。 Twitterでの評判の良さやカバーイラストに惹かれて購入しました。 冒頭から面白く一気に読んでしまいました。 派手ながらも非常に考えこまれたバトル、続きが気になる物語展開。主人公の心情の変化も熱く、最後はまさに手に汗握る展開でした。主人公たちの皮肉の効いたやりとりも笑えます。 ネタバレ的な都合もあるのであえて具体的には書きませんが、オススメです。気になったなら期待を裏切られることはないと思います。 次巻の発売が決定しているようなので楽しみです。

  • 異能バトル

    ダークで面白いよ! くだらない異世界転生とかラブコメとかじゃなくてこういう異能バトルを求めていた!

  • うーん……

    「されど罪人は竜と踊る」の二番煎じという印象。され竜をかなり意識してますね、それ故に自らハードル上げてきてる。どうもリザとラルフのやり取りが軽薄、というか面白みがない。狂気と不条理の安売りというか、簡単に出し過ぎ。 銀使いや物語の舞台背景、アクション描写は上手い故に、会話やこの世界に対する絶望吐露が軽く、ユーモアに欠けるので繰り返されると、どうしてもうんざりしてくる。

  • アクションとキャラクタでごまかしているよう

    ハードボイルドということになるのか,主人公の何かにつけて気取った口調がクドく, 相棒のイカレた振る舞いもこれまた大げさで,罵り合いや窮地での軽口も嘘っぽいなど, 混沌した世界の物語のために用意された,『作られたキャラクタ感』が目立っていた印象. 展開も前半はバトルの繰り返しが単調に感じ,説明も多い割にはスマートとは言えず, 異能については当たり前のものとして進むため,特殊な用語や設定の数々もそうですが, 異能者として揺れているとされた主人公も,背景が見えづらいために入ってはいけません. 終盤に敵が仕掛けてくる罠や,主人公の起死回生の策などは設定や伏線が活きており, 苦々しさだけが残る勝利も悪くはなかったのですが,全体的に荒削りと言うよりは雑で, それをド派手なアクションや,クセのあるキャラクタでごまかしているように映りました. このほか,自分が苦手だからか,英語の章タイトルが微妙に『壁』になっていたような….

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