日本の文学賞

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五十万年の死角 (講談社文庫 と 4-1)

江戸川乱歩賞

五十万年の死角 (講談社文庫 と 4-1)

伴野朗

書籍情報

出版社
講談社
発売日
1979-10-01
ページ数
288ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784061361485
ISBN-10
4061361481
価格
542 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

第22回(1976年) 江戸川乱歩賞受賞

レビュー

  • Very nice

    Very nice

  • 日中入り乱れた化石をめぐる冒険小説

    満州を舞台にした追いかけっこ。鮎川哲也の満州推理+岡本喜八の独立愚連隊。 追いかける宝は北京原人でなくとも、もっと魅力的な「マルタの鷹」の設定でも良かったかな。

  • 北京原人をめぐる暗躍

    真珠湾の緒戦間もない頃の中国。戦況が刻々と変わっていくどさくさの最中、人類のかけがえのない遺産 北京原人の化石骨が消失する事件が起きる。軍属通訳の主人公は、軍の密命を帯びて北京原人の追跡に乗り出すのだった... 大戦がはじまろうとする中国を舞台に、様々な国の思惑が交差し、諜報合戦を繰り広げるという謀略ものだ。 残念ながら北京原人の重要性がピンとこないので、これをめぐっての諜報機関の暗躍にノリきれなさを感じてしまった。彼の地の人々の日常等、興味深く読み進めたが、ミステリ(もしくはエスピオナージ)としての面白さは今一つではあった。【乱歩賞】

  • 中国を舞台にした壮大なサスペンス

    中国を舞台にした、北京原人の化石を巡る壮大なサスペンス。登場人物の美しき女性スパイの描き方は何ともいえなく、見事の一言です。また、その他の人々の描写も良く、目に見えるようです。何ともいえない、余韻の残る見事な作品に、涙が出るほど感動いたしました。

  • 陰影に富んだキャラクターが読みどころ

    北京原人の化石の盗難(紛失)という史実に歴史のIfを絡めた冒険ミステリーです。 過去の因縁話との関連などいささか作りこみすぎの感はありますが、登場人物たちは単純な善悪ではない立場と義理人情、個人の思いといろいろな要素に彩られた陰影に富んだキャラクターとして描かれています。 欠点のない作品とは言えないかもしれませんが、ミステリ好きなら今読んでも損はない作品だと思います。

  • 魅力的な国際謀略小説

    日米開戦直後の中国を舞台とした国際謀略小説です。 外国を舞台にした国際謀略小説というジャンルは、日本の作家で 書いている人は少ないようです。 外国では、トム・クランシーやグレン・ミードといった作家が面白い作品を 書いているのに、もっと日本の作家にも書いて欲しいものです。 まあ、日本国内の『XX殺人事件』というのも否定はしませんが。 話が横道にそれました。 この作品は第22回の江戸川乱歩賞受賞作で、かなり古い作品ですが、 中国の詳細な描写など、なかなか良い雰囲気を出しています。 怪しげな特務機関とか、美しく、かつ冷酷非情な女性スパイの登場など、 読んでいてワクワクしてきます。 ただ、この作品の主題は、消失した北京原人の化石をめぐって日本軍や 特務機関、中国共産党、国民党などが入り乱れて争奪戦を繰り広げる、 というものですが、戦略的価値がある訳でも、財宝の在りかが隠されてる 訳でも無い、ただ単に学術的価値しかない北京原人の化石に、なぜそこ まで皆必死になるのか? 日米開戦直後なんだから、おまえらもっと他に やる事あるだろう、という根本的な疑問が残りました。

  • 後半は盛り上がるのだが…

    行方不明になった北京原人の化石の捜索。それを出発点に、日本、中国を巡る争奪戦が開幕。日本といっても、中での勢力争いが繰り広げられ、中国は中国で、国民党、共産党入り乱れての争奪戦が繰り広げられる。それぞれの駆け引き、謀略戦はなかなか楽しい。話が広がって行く過程に、それほど無理がない、というのも良い点だと思う。 もっとも、気になる部分も当然ある。まず、北京原人消失事件というのは確かに歴史的な事件であるが、果たしてここまで大々的な話になるものなのだろうか? 世界的な品とは言え、数十人単位での殺し合いがされるほどに発展するものなのだろうか? という点。次に、これは舞台背景の説明も兼ねるものの、(特に前半)日中戦争の経緯紹介などがやや長く感じられた点。盧溝橋事件のエピソードなど、どこかの歴史の教科書から抜き出しただけ、という感じがしてならなかった。そして、これがもっとも気になったのだが、話の進展の仕方がご都合主義的に感じられるところ。頁数の関係もあるのだろが、飲食店などの聞きこみで重要人物が判明。すると、その店に「偶然」、その人物がいて…というような展開が多い。ちょっとその辺りが気になる。 後半に入ってからは盛りあがるのだが…。

  • 待っていた電子化。

    最初に読んだのが乱歩賞受賞した後で、それから伴野朗作品にはまってよく読んだ。 あの頃は新刊を知るのは新聞広告か書店の陳列しかなかったから。 学生で金がないので文庫や古本であさった記憶がある。 鄭和の航海を知ったのも伴野朗作品だった。 本作は北京原人の化石が行方不明になった実際の事件をもとに 国民党、共産党、関東軍の特務機関の三つ巴の中に軍属の通訳が謎解きにいどむ。 行方不明について現在も謎解きがなされているらしい。

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