サムライの子 (講談社青い鳥文庫 17-1)
戦後の社会のひずみの中で、子どもたちが大人の価値観や貧しさに向き合いながら自分たちの目で世界を見直していく児童文学作品。山中恒らしい率直な子どもの視点が、時代の空気と家庭・地域の現実を浮かび上がらせる。
作品情報
子どもの目を通して、戦後社会の矛盾と生きる力を描く。
山中恒が1960年に発表した長編児童文学。子どもを単なる保護対象としてではなく、社会の矛盾を感じ取り行動する存在として描き、日本の戦後児童文学が現実の生活へ踏み込んでいく流れを示す一作になっている。
レビュー要約
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大人への批判精神と子どもの活力を前面に出した作品として受け止められている。物語の勢いを評価する読み方がある一方、子どものエネルギーの描き方をめぐっては同時代から議論もあった。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 1980-11-01
- ページ数
- 243ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784061470316
- ISBN-10
- 4061470310
- カテゴリ
- 本/絵本・児童書/読み物
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レビュー
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子どもの頃、大切だった本
小学校3年生か4年生のときにたぶん初版本で読みました。毎月1冊好きな本を買ってもらえるという我が家の決まりがあり、その中で一番心に残っている本で、50年ぐらいたつのに、まだ大切にもっています。息子が小さな頃に読み聞かせもしました。 たぶん、わたしの心の深くに影響を与えてくれた本です。 人は見かけではなく、心の美しさに価値があるということが、そのころの自分にすごくマッチしたテーマでした。 そういえばそのころちばてつやさんの「あかねちゃん」(「みそっかす」)にも夢中でした。 山中恒さんの本はみんな好きですが、この本は自分にとってよい価値観形成に役立った本だと思います。 大人になって「橋のない川」や「ルーツ」なども読みましたが、どこか繋がっている気がします。
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小学生のときに繰り返し読みました
読んでから20年近くたっています。それでも題名も内容もやけに心に残っています。 小学校の図書館にあったのを読んだのですが,始めは「武士」の話だと思って借りたような記憶があります。サムライというのは現在では差別用語のようですが(鉄クズとかを集める人々のことをさすようです),一時期貧民街で暮らすことになった主人公の少女の,そこでの暮らしやそこの子供たちとの交流を描いた小説でした。時代が違うとは思いますが,読むことで差別意識をなくすまではいかなくても,軽減したり意識したりはできるんじゃないかと思います。お話自体も面白かったと思います。 サムライの子 (講談社青い鳥文庫 17-1)
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懐かしさに誘われて
今は無き北海道の小さな炭坑町で生まれた私が、初めて触れた本だった。漫画ばかり読んでいた私は最後まで読めるか不安だったと思う。だが、最後まで読み切り、感想文まで書いた記憶がある。なぜなら表彰されたからだ。しかしそれが学校か、どこかの雑誌の企画かは忘れた。何かの賞品があればきっと覚えていただろう。 作品の主人公が貧しい暮らしの中で懸命に生きようとする姿勢に、自分を追体験させていたように思う。そして人が辛いのは経済的な貧しさより、周囲の人びとの冷たい視線なのだと感じていたように思う。
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懐かしい本
小学生の頃に読んだ懐かしい本。サムライとかノブシと言う言葉が出て来ますが、いずれも貧しい階層の人達を示す隠語のようなもので、普通に想像する様な武士の話ではありません。心に残る本ではありますが、今の子供達に奨めても地味で受け入れられないかなと感じます。多感な時期にたまたま巡り会えたら心に残るという本です。
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